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第5話 初夜

2011年01月26日 03:26

初めてプログを書き始めてまだ数日だが、早くも挫折しそうだ。ペット業界の暗部への怒りやら、金儲け主義で、誤診の連続で、おまけに手術にも大失敗の、あの獣医たちへの怒りやら、何より、ちびっ子を思い出すつらさに、気が滅入る。


今日は、久しぶりに酒を飲んだ。いつ以来か記憶に無いほど久しぶりに。やはり苦い酒だった。飲むと必ず死んだ子を思い出す。 つらい。


「チューちゃん、こーい」と、呼んでみる。生きていた頃は、うれしそうに、猛ダッシュでやってきた。そして、「チューちゃん、おりこうだね!」と褒めてやると、本当にうれしそうな顔をする。それが何よりも、いとしかった。


携帯に、山をハイキング中、美しい山並を携帯でビデオ撮影していたところ、ちびっ子がはぐれて居ない事に気付き、大声で「こーい」と呼ぶと、はるか彼方、山の向こうから、猛ダッシュでやってくるシーンが残っている。酒の勢いで、試しに同じように大声で呼んでみる。・・・さすがにあの世からは来れないか。幽霊でもいいから来て欲しいのだが。


さて、話は戻って、新婚?初夜だ。調教上この初夜は、意外と大事だ。よく、泣き癖が付くから、初夜は完全放置、どれほど泣いても一切無視した方がいい、というが、私は違うと思う。初夜がそれでは、犬の性格が悪くなる。犬と飼い主の間で一番大切なものは、愛のある信頼関係だ。もちろんどちらも、聖人君主ではなく気分屋で欠陥だらけだから、信頼を損ねるような行動や失敗を、お互い頻繁にする。だからこそ最初に、確固たる絆を作る必要がある。初夜だけでも、完全介護のような気持ちで、一緒に寝てやるべきだと思う。朝、目覚めると、愛くるしい目をしたちびっ子が居た。「おはよう」と声をかけると、可愛い声で返事をしてくれた事を思い出す。



ちびっ子の頃は、猫かわいがりでいい。調教はいつでも出来る。むしろ、そういう余裕ある大人な態度が、自然と子犬との上下関係を作り、調教をしやすくする。私が調教した2頭のドーベルマンは、両方とも瓜二つの性格になった。私と一緒の写真を見れば分かると思うが、目の表情が豊かで、非常に温厚で優しい性格になっている。大声で叱る事は、ほとんど無かった。しかし多くの事が、忠実に出来た。指示に従わず私を困らせるような事は、皆無だったと言っていい。私は長年趣味で乗馬馬の調教をしてきたが、知能が高く気まぐれで気難しい馬たちに比べれば、ドーベルマンは百分の一の手間で済む。まあ乗馬馬の場合、競技会の為に、高度な技を次々に叩き込まなければならない、という違いはあるが。

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踏み潰しそうで怖いが、初夜だけは特別に一緒にお寝んね。


 


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