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第61話 犬は目で語るらしい

2011年08月03日 17:50

先日テレビで面白い話を聞いた。犬にとってアイコンタクトは、人間にとっての言葉のようなもので、重要な意思伝達手段なのだという。実験では、複数のカップのひとつに正解をしのばせ、飼い主が正解のカップを軽く目配せするだけのアイコンタクトでワンちゃんに答えを教え、高い確率でそれが成功していた。また、例えば「待て」のコマンドも、アイコンタクトが有るのと無いのとでは、同じコンビでもその効果に大差が付いていた。これらの実験結果は、私の体験にぴったり合致するもので、私は非常に納得がいった。


アイコンタクトでコミニケーションする動物は、白目があるという。その方が表現の幅が広がるからだ。それが必要なのは群れで協力し合う動物で、狼などがそうだという。同じ群れ動物でも、利己主義的な猿などの場合は白目が無い。狼などとは逆に、仲間に表情を読まれないために、そう進化したのだそうな。では犬はどうなのだろう。ひとことで犬といっても犬種によって(DNAによって)様々なので一括りには出来ない。例えばドーベルマンなどは、ほとんど黒く、白目が無いように見える。群れで狩をする必要が無い犬種だからなのだろうか? しかしそのドーベルですら、奥にはしっかりとした白目があり、それが見える時は、とても人間ぽくチャーミングだ。また、ドーベルの場合は、白目を使わなくても、飼い主の心を捉える豊かな感情表現を身に着けている。あらためてイシュやチビッ子の写真を見ていると、それを実感する。


「ああ、明らかに嫌がっているな~イシュに悪い事をしたな・・・」とか、「フフフ、本当にうれしそうだなチビッ子」、などと思ったりする。目以外に何が効いているのだろうか? これは人間の忠実なコンパニオンとして進化してきた犬種だからこそ身に付けた、持って生まれた何かの良い特長があるのだろう。またドーベルマンは、逆にこちらの表情を読むことにも、かなり長けているように感じる。写真を見ているとそれを確かに感じる。特にイシュの写真は、経験を積んだ11歳の老犬の頃ばかりなので、その表情からは、洞察力のようなものすら感じる。飼い主との経験を積むわけだから、年月とともに、当然何らかのものが比例するだろう。


つまりワンコは、飼い主のトーン(声)だけでなく、犬が最も敏感な、ニオイだけでもなく、常に飼い主の表情を見、特に目を見ている、ということなのだ。これは調教の成功に、大きなヒントになるだろう。

・・・

話は逸れるが、ちなみにイシュもチビッ子も、私と目が合うと、悪い予感がするのか、そそくさと避ける事がよくあった。目が合うと、連中があまりに可愛い過ぎるので、私がガロガロと過度に興奮してしまい、嫌がるチューちゃん達をひっ捕まえ、押さえつけ、ムギューと強く抱きしめてしまうことが、多々あったからだ。そうそう、そういう時、よくイシュがママ(元妻)に助けを求めたが、「それがあんたの仕事なんだからしょうがないわさ」とか何とか言って、冷たく突放されていた。可哀想なイシュ(笑)。 ・・・イシュは本当に、抱き心地が良かった。懐かしい我が子、というか相棒、名犬チューチュー・・・。そういえばイシュの散歩の時に作った曲「かわいいチューちゃん」というのがある。「あ・○○チューちゃん、とっても可愛いねーチュチュー♪」という曲。三楽章まであって、ちょうど散歩の長さと合っていた。そういえばピアノの先生に意外にウケていたな、この曲。(笑)

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「チューちゃん散歩行くよ」と言われ、うれしそうに目を細めるイシュ(初代チューちゃん)

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「ヨイショヨイショ」とパパにピッタリ寄り添うイシュ。注意力ある目の表情に注目

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リードをはずして「ついて」の状態。「フリー」ではないので目に緊張感がある。

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「は~い終了、お利口だったね」と褒めたところ。リラックスしたうれしそうな目。

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「チューちゃんは本当にお利口だ、世界一の名犬だ!」とパパから褒め称えられ、楽しい記憶が脳に刻まれているところ。作業中に褒め過ぎると、「作業」のリズムを壊してしまい、あまり良くないが、終了後は充分に褒める。 ・・・ この写真を見ていると、この時のイシュとの会話が、リアルによみがえってくる。楽しかった・・・幸せ一杯だった。しかし・・・これから数日後、第12話で書いた手術が行われ・・・あんな悲劇になろうとは・・・夢にも思わなかった。やはり、2代目チューちゃんの腫瘍摘出手術に私が躊躇したのは、無理もなかった、と思う。(当時の担当獣医も手術に消極的だったし・・・)

おまけ
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イシュとは真逆の、自由奔放に育てた、お散歩デビュー間もない頃のチビッ子(超~気が強かった2代目チューちゃん)。「パパ遅い!グズグズするな!」とパパを叱っている目?(苦笑) ※もちろんすぐに成長して最高の子になりましたよ♪

「表情」の実験的アート。「表情」の構成が目だけではない事が分かる。

歌は、ヴェルディの歌劇「ナブッコ」の「行け、我が想いよ、黄金の翼に乗って」 




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