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第34話 美しき祈り

2011年04月09日 19:12

諸々の国よ、主を褒め称えよ。
諸々の民よ、主を称えまつれ。
我らに賜るその慈しみは大きいからである。
主のまことはとこしえに絶えることがない。

願わくば父と子と精霊とに栄光あれ
初めにありしごとく 今も いつも
代々に至るまで。アーメン。
「Laudate Dominum」
出典:日本聖書協会 


ちびっ子の最後の頃は、仕事は一切オフ、24時間付きっ切りだった。「イシュ」は、眠るような穏やかな最後だったが、ちびっ子は酷く苦しんだ。「ふーふーふーふー」と、本当に苦しそうに息をしていた。そんな日が、何日も何日も続いたが、時折ふと穏やかになる事があった。そんな時私は、ちびっ子が少しでも安らかな気持ちになれるよう、やさしく撫でながら、いろいろな歌を歌ってあげた。


と言っても声楽をやっていたわけではないし、クリスチャンでもないので、しかも自称クラッシック作曲家だから、即興でテキトーに作り変えて、替え歌や鼻歌で歌った。その出来は、モーツアルトが聞いたら、ゲラゲラ笑うだろうし、バッハやシューベルトが聞いたら、かなり怒るだろう。どうか、お許しを。


よく歌ったのがこれ。モーツアルトの、Laudate Dominum ラウダテ・ドミヌム

(冒頭の文章がこの曲の歌詞)


彼が元気いっぱいの24歳の頃に作った曲で、類まれな美しさを持った祈りの歌だ。今では名曲中の名曲とされるが、あまりにも美しくて楽しげなので、厳粛な宗教行事用に曲を注文した依頼主の司教は、「どアホ!なんやこれ!」と怒ったらしい。だからこの厳粛な宗教曲を、私がテキトーな鼻歌にしても、バチは当たらないだろう。


「フーフ、フールルル、フーフフー♪」

そう歌うと、気のせいか、ちびっ子が微笑んだような気がした・・・


ちびっ子は、私がピアノやバイオリンを弾いたり、歌ったりするのが大好きだった。オーディオが鳴らす音楽には反応しなかったので、音楽ではなく、私の生演奏に、心地良い何かを感じていたのだろう。自宅は住宅密集地だったので気を使ったが、山荘は、深夜に大声を出しても大丈夫な環境だったので、ちびっ子と二人で、毎日やり放題だった。最近は、あの子が居ないので、歌ったり楽器を演奏したりする事が、めっきり減ってしまった・・・。

nhj.jpg
私の演奏を熱心に聴く「ちびっ子」。 近すぎて演奏の邪魔だった。




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