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第26話 噛み癖防止調教

2011年03月11日 12:16

大上段に「調教法」と唱えるつもりは無いが、ひとりの研究者として、私の体験談を記す。人に噛み付いたり、家具を壊されたり、異物を飲んで苦しんだり等の事態を防ぐのに、少しでも役立てばと思う。

私には、合計7人の姪と甥がいる。私は子供に恵まれなかったので、彼らをとても愛した。特に最初の子は、当時すぐ近所に住んでいたこともあり、とても可愛がった。私によくなつき、私にベタベタした。ある時どこで覚えてきたのかこの子が、私をつねったり、噛み付いたりするようになった。甘え噛みのようだ。私は、大袈裟に痛がり、逃げた。無責任な対応!と思われるかもしれないが、まだヨチヨチ歩きの幼児に、「痛い+おじさん可哀想+だから+やめなさい」と説明するより、悲鳴を上げたほうが、これはやってはいけない事だと、理解しやすいと思ったからだ。幸いこの子はすぐに理解し、以後そういう事はしなくなった。(大きくなったらもちろん、きちんと論理的に説明した方が良いだろう)


鳴く動物の共通語は悲鳴だという。動物は悲鳴の意味を理解するのだ。また、肉食動物は、敵が悲鳴を上げると喜び興奮するが、味方や家族が悲鳴を上げると悲しむという。悲鳴の意味すらまだ理解できない未熟な脳の段階の子犬には、甘噛みを叱るべきではないと私は考える。それは赤ちゃんを怒声で説教するようなものだ。へたをすると脳や心を傷つける。その頃は単に逃げるだけでよいと思う。しかし、悲鳴の意味が分かるぐらいまで脳が成長してきたら、徐々に、痛さに応じて、少々大袈裟に痛がるようにし、成犬になるまでには、偶然少し歯が当たるだけでも、子犬にとって大変なプレッシャーになるようにしたい。(徐々に、としたのは、子犬が本当に悲鳴の意味を理解しているか探る為だ)


このころ私は、様々な問題で子犬に罠を仕掛けた。馬と違い犬の調教は、瞬間瞬間が勝負だからだ。甘噛みでは、充分に悲鳴の意味が理解できるようになったと判断した時に、ある罠を実行した。大きな音がするテーブルの元におびき寄せ、テーブルを1秒以内に乗馬用ムチで叩けるように用意し、まんまと罠にかかって甘噛みをしたとたん、素早く、非常に大袈裟に悲鳴を上げながら、噛まれた部分を口にガーンと押し込んで離させ、同時にムチで激しくテーブルを叩いて大きな音を出し、「う~」と低い声を出しながら、ゆっくり立ち上がって、自分の歯を見せ威嚇した。噛んでからそこ迄およそ10秒だ。乗馬用ムチが安くて安全で、圧倒的に効果が高くベストだが、無ければ新聞紙等でも可能。子犬が不快に思う大きな音を出せる物なら何でもよい。(ムチがあれば犬にケガを負わせるような暴力を振るう事も、大声で怒鳴る事も無くなる。ただし屋外ではムチのしなる音が響かないので効果は薄い。室内専用といえる)


①「悲鳴」は罪悪感を持たせる為。(※ ただし前述のとおり、何だかの事情で犬と敵対的な関係にあると、悲鳴は逆効果) 
②「う~と低い声を出しながら立ち上がり~歯を~」は、上下関係の確立または強化。(犬はそのように立ち上がれないので、能力の差を見せ付ける効果がある)
③「大きな不快な音」は、噛むと不快な思いをするという学習効果を狙ったもの。(上下関係確立の為の)恐怖感を与える事を狙ったものではない。


そして、ここからが肝心だが、注意深く観察し、甘噛みをためらう素振りを見せたら、最高の優しさで褒め称え、ご褒美を上げ、遊んであげる。この時のご褒美は当然、「噛んでも良い物がある」という事を教える為に、噛んで遊べる物だ。ちびっ子は、イシュとは比較にならないほど攻撃的な性格だったが、これで噛み付かなくなった。情緒に問題を抱えていた子犬だったので、けっこう大きくなるまで、わざと甘噛みを許してきた。この作戦が成功し、幸いだった・・・。噛む事を禁じたわけではない。口が手の役目もする犬にとって、それは手足を縛るようなものだ。また、甘噛みは、子犬にとって、親の手をまさぐって握るようなもので、情緒を育成するうえで欠かせない行為だ。


犬は、人間よりもはるかに噛む回数が心身の健康に影響するという。はたしてどれほどの飼い犬が、充分に噛んでいるだろうか。また、彼らは、ストレスで傷ついた心身の健康を、物を噛む事によって補っている面もあるという。これは体の大きさに比例するだろうから、ドーベルマンのような活発な大型犬を飼うには、小型犬とは比較にならないほど、この点に配慮してあげる必要がある。特に私の所のような一頭飼いの犬ではだ。そこで私は、この問題に非常に注意を払い、様々な工夫をした。この工夫は、健康の為に充分に噛ませ、かつ、誤飲や、持ち物をかじられる等の問題行動を無くす一石二鳥にもなるから、力を入れる価値は充分にある。では、順番に考えてみる。まず一番目は、噛んで良い物と悪い物がある事を理解させる作業。今日説明した方法は、その一例だ。次に、噛んで楽しい物と楽しくない物があるという事を理解させる作業。

ちびっ子が噛んで喜ぶ物を探し、あきずに喜ばせる工夫が始まった。(以下続く)


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古着を与えてみる

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すぐにあきてしまった

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強い興味を示す

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ガブー!



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