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第237話 ドーベルにありがちな悲劇

2017年05月11日 18:21

ある女性が、子供が生まれた息子夫婦と同居することになったとしよう。同居を前提に息子が購入した中古物件は、田舎で敷地は500坪。家も旅館のように広い。女性は有り金を息子に提供し頭金とした。夫はいない。一人で暮らしていた女性は、数年前、生活のパートナーとしてドーベルマンの子犬を迎えた。そのドベ君は女性によくなつき、今や女性にとってかけがえのない存在になっていた。どれほど大切な存在かは、同じように一戸建てに住む単身者でドーベルマンと暮らす私には痛いほどわかる。自分の命と同じぐらい大切な存在だ。彼女も同じだろう。

ラブラドルレトリバーを飼っている息子さんは大型犬でも対処できるある程度の自信は持っていただろう。しかしドーベルマンとはわけが違う。ドーベルマンは自分の命と同じぐらい家族を大切にする。しかし人間とは家族の定義が違う。飼い主の息子やそのお嫁さんや孫といっても、小さい頃に一緒に暮らしていなければ赤の他人である。外部の者に対しては強い警戒心を持つドーベル。息子達はどうすればドベの家族になれるのか。途中から家族になる為には、家族テストに合格しなくてはならない。ドーベルマンの場合これはかなり困難な作業である。深い知識と細心の注意が必要で一般人には難しいだろう。ましてお嫁さんが犬が苦手な人なら極めて難しい。

息子さんは自信たっぷりにドーベルマンの調教を始めたようだがすぐに断念。ドーベルマンとは一緒に暮らせないと母親に通告。さて、母親には既に家も資金もない。愛犬を連れて路頭に迷うのかそれとも・・・

こうすれば良いと思う。まず第一に孫の安全対策だ。孫が大きくなるまでゲージ越しに毎日対面させ、いつの日か餌やおやつをあげられるようにする。幸い女の子なので犬への攻撃的な悪戯はしないだろうから、すぐに家族認定が下りるはず。ドーベルマンから家族認定されれば、女の子にとってこれほど頼もしいボディガードはない。

問題は調教もどきをやってしまった息子さんと、犬嫌いな嫁さんだろう。互いになかなか心を開けないだろう。何かの拍子で軽く歯が当たってしまっただけで子供の安全を名分に処分を迫ってくるかもしれない。そこで穏やかな隔離策を取るのはどうだろう。どのみちドーベルマンは24時間活動しているわけではない。うちのチュー太郎を見ていると、活動したがるのは朝夕せいぜい1時間程の合わせて2時間程度だ。あとは私の横でべったりくっついて丸くなっている。幸い500坪もの広大な庭がある。放てば外敵を警戒し猛然と走り回るだろうから、これで運動量は十分だ。散歩は、テリトリー活動用に5分程外を歩くだけでよい。引っ張られればすぐにUターンしこれを繰り返す。

では残りの22時間はどうするか。リビングに、あるいはその傍に、とにかく家族の見える場所にゲージを用意し、その中に入れておけばよい。そして彼女はなるべくゲージのそばに居てあげる。そして彼女の部屋(寝室)にもゲージを用意してリードの付け外しができるようにして部屋の出入りを安全にし、部屋では解放して二人べったりを楽しむ。この部屋で一緒に寝るのも良い。そうすれば二人っきりの時と同じような生活も可能だろう。やがて時が解決して、息子夫婦も家族と認められるだろう。ドーベルマンの寿命は短い。天寿を全うする頃には、すっかり大切な家族と認められているはずだ。不審者を素早く察知し命を顧みず家族を守ってくれるドーベルマンが居なくなったとき、皆そのありがたみを悟るに違いない・・・

家では私の傍にべったりのチュー太郎
DSC_1247.jpg DSC_1248.jpg DSC_1246.jpg DSC_12411.jpg 庭では頼もしい番犬に
 


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