第233話 名フィル定期演奏会に

2017年03月21日 19:34

先日おこなわれた名古屋フィルハーモニー交響楽団の第444回定期演奏会に行ってきた。曲目は、ブルックナーの交響曲第8番(ハース版)。場所は、程よく狭く音響が素晴らしい愛知県芸術劇場コンサートホール。指揮者はあまり知らない方だが、名フィルの音楽監督で、輝かしい経歴をお持ちのベテランだ。これだけ揃えば、ブルックナー好きには、楽しみで前日は眠れない程の、大袈裟にいえば10年に一度ぐらいの一大イベントといえるかもしれない。

この素晴らしいコンサートホールは、ブルックナーの交響曲を鳴らすには正に最高で、恐らく世界でもトップクラスではないだろうか。前々から、ああこのホールでブルックナーを聴けたら、どれほど素晴らしいだろうかと思っていたが、ついにその夢が実現したのだ。いろいろな場所でブルックナーを聴いてきたが、音がカスカスになる大ホールは論外として、ブルックナーの響きに浸るには、相当優れた設計のホールでなければ、あの音楽をいかせない。やはり今までは間違ったホールで聴かされていた。あの素晴らしい体験をした今では、そんな思いにかられるほどだ。

とにかく最初の数十秒で、あまりの素晴らしさに私は気絶しそうになった。だが気絶したらもったいない。気を取り直して演奏に聞き入った。選んだ席は一階七列目中央やや右側。左側の金管楽器の響きが懸念されたが、まあ仕方がない。このホールはこんな前寄りでも見上げるようなことにはならず、砂かぶりならぬ汗かぶりみたいな至近距離を楽しめる。目の前に汗だくのコンサートマスターがいる。ブルックナーの超ピアニシモを味わうには最適だ。そしてシンバルやティンパニやチューバが炸裂するウルトラ大音量も、このホールの響きの良さで、見事最高にしびれる高音質に。

演奏も良かった。楽団にとってホームグランドでの定期演奏会は、準備万端に最も力を入れる演奏会だという。それを証明するかのような出来だった。もちろんライヴだから少々のミス?はあったが、そんなもの全く気にならないぐらい感動した。演奏終了後しばらく私は恍惚として口がきけなかった。場内からブラボーの声が上がっていたが、よく声を出せたなと思う。あの曲は5番などのような劇的な終わりかたではないし。私はただ拍手を続け余韻に浸っていた。それにしてもブルックナーの交響曲第8番ハ短調は名曲だ。名曲中の名曲。しばらくあの暗~いハ短調の響きが頭から消えなかった。何日も何日も。テレビを見ていてもピアノを弾いていても響いてくる。困ったので、自分で作曲した癒しのハ長調を聴いた。ハ短調の後のハ長調は特別な効果でもあるのだろうか。何だかとても心が癒された


DSC_1008y.jpg 青(短調?)から赤(長調?)い首輪に付け替えてみた。ガラっと雰囲気が変わった。見た目が可愛くなった?気のせいか前より怖がられなくなったような気が…
 
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