第221話 危険な夏バテ

2016年08月14日 18:52

母は名古屋の病院に入院した。全国有数の大病院。建て替えてそう間もないようでピカピカ。自分が普段通う田舎の小汚い市民病院とはまるで違うゴウジャスさに驚いた。病室は差額代一日4万数千円の部屋しか空きが無く、兄は弟に、母がめでたく何年も長生きしたら俺たち破産だなと冗談を飛ばしていたらしい。部屋は最上階で見晴らしが良かったが大して豪華でもなく、それほど広くもなかった。しかし後日1万7千円程の病室に移ると、驚くほど狭く、値段通りの差があった。でもこれでも高い方の部屋。じゃあ、普通の部屋とか安い部屋はいったい・・・ドラマで見ると、みな部屋がとても広いのに、現実はこんなに狭いのかと、私もこれ以上糖尿病が悪化したら即入院ねと主治医から言われている身なので怖くなった。差額代ゼロの大部屋だと、プライバシーゼロのカプセルホテル並みなのだろうか。嫌だな。でも子供がいない私はそういう運命か。入院しなくて済むよう頑張らねば。

名古屋は暑かった。連日35度ぐらいの酷暑。すっかり夏バテになり、体調悪化。ちょうど薬を切らして山に取りに行かなくてはならなくなったので、一時山に。毎日私の顔を見たがっていた母には申し訳ないが、数日のことなので、ごめんねと言って山に戻った。山はやはり気持ちがいい。涼しく、空気も良い。でも一旦崩した体調はなかなか元には戻らないようだ。それほど名古屋での夏バテはひどかったのだろう。25度以上の高温は年中暑い所に住む人以外は健康にダメージを与えるとテレビで言っていた。リハビリに日にちがかかるかもしれない。とにかく体がだるく、少し外を歩いてもとても疲れる。夜もなかなか眠れない。母のことが気になるせいだろうか。山では人と接する事があまりない。母の病室では、いつもワイワイガヤガヤ賑やかだった。孤独感が強いのは体調不良だけでなく、それらも関連しているのだろう。

体調は戻っていないが、掃除と片付けを頑張ってして、さっさと名古屋へ戻ろう。と思ったらお盆休みの大渋滞。それが終わったらすぐ台風が来る模様。行けるのは台風が去った後の今週後半か。ま、仕方がない。都会の高グレード病院のせいか、看護婦さんたちは若くて美人ばかり。母が私の事を大袈裟に素晴らしい作曲家の独身ピアニストなどと宣伝しているせいか、ウケがいい。皆熱心な仕事ぶりで24時間体制で丁寧に介護してくれ、母とよく笑っていた。主治医は夢も希望も無い事を私たちに告げるが、母の脳は健康そのものなので、死んでたまるかときっと思うだろう。痛み止めの麻薬でその精神力が弱まるか、逆に痛みが緩和されるおかげで精神力が高まるか。今は後者のように感じる。先日山のご近所さんの、母より3歳年上のお婆さんと散歩した。少々認知症気味で、どこまで行くのという感じでどんどん遠くまで行ってしまい、山奥に放って置くわけにもいかず、結局最後まで付き合い家まで送り届けたが、汗だくで死にそうな私と違い、ケロッとしていた。母よりずっと年上なのに! ・・・ 癌の進行が止まり、減るなんて奇跡は無いのだろうか、と思わずにはいられない。

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山に戻っても夏バテの後遺症がなかなか治らない

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チュー太郎はすぐに治った模様


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