FC2ブログ

第219話 介護の現状と熊の襲撃と

2016年07月12日 15:27

数日前に母が来た。来て大正解だったろう。「涼しい!山の空気がうまい!」と喜んでいた。名古屋は猛暑続き。エアコン嫌いでサウナのような部屋に居たので、これだけでも来たかいが有ったというものだ。しかしやはり医師から告げられた余命宣告をとっくに過ぎている身体だけに、病気になる前の元気な姿とはかけ離れていて、見ていても会話していても、悲しくなってしまう。幸いトイレはまだ自分で出来るので、尊厳は保たれている。お風呂は、入浴すると凄く体調が悪くなるので入りたくないという。幸い高機能シャワートイレを新調しておいたので股は洗える。涼しくて汗はかかないので、顔と足さえ洗えば実質的に変わらず、イタリア人等のような生活スタイルと思えばいい。


近くの人気の綺麗な温泉施設の回数券を買って用意していたのだが無駄になりそうだ。よく考えたら、どのみち一人じゃ無理か。来て以来外出は一度もしていない。ウッドデッキを少し歩いただけで疲れて寝てしまう。うちは駐車場から玄関まで遠くしかも坂道だ。上り下りは難しいだろう。バリアフリーでウッドデッキを作り変えておいて大正解だった。おかげで日光浴と森林浴と散歩が、安全に出来る。しかも可愛い番犬つきだ。いざとなれば背中で支えてくれるし、熊とかが来ても追い返してくれるだろう。そういえば先日熊に家を襲われた。実は熊ではなかったのだが、晩御飯に肉を焼いていると、リビングのガラス戸をどんどんと乱暴に叩く。誰?と思ってカーテンを開けるとびっくり、「人食い熊だ!」と思わず腰を抜かした。暗くてよく分からなかったがよく見ると立っている黒ラブだった。50kgは軽く超えていそうな大型で、まあ日本の熊とあまり変わりがない。

チュー太郎と猛然と吠えあいになり、今にも血みどろの戦いになりそうだったので間に入り、丁重にお帰り願った。ちなみに方法は、バラバラジャラジャラするような物を床に投げつける方法。犬はこういうものに弱い。狙われたら逃げようがなく、強い恐怖心を持つようだ。この時は調度手元にあった木片を10個ほど投げつけた。可哀想に黒ラブちゃん、涙目になって「ひどい!動物虐待だ!」という顔をして去って行った。だって君、肉をあげると、毎日来るようになるでしょ?いい子だから、おうちへ帰ってね。


ドーベルマンは、やっぱり役に立つね。凶暴に吠え掛かる二回りほど大きい熊みたいな奴に、猛然と立ち向かうなんて、大したものだ。かと思えば、愛嬌たっぷりの優しい顔で、母を慰めてくれる。アニマルセラピー効果は抜群と断言していい。母は犬好きだから尚更だ。チュー太郎が母にまとわり付き、愛嬌を振りまいている。チュー太郎をなでながら満面の笑みで話しかけている。笑い声も聞こえてくる。母が疲れて寝込むと、心配そうな顔をする。母は昨日私が作った料理を、毎食ほとんど戻してしまった。食べられなくなると「近い」のを、愛犬を看取ってきた経験から感じる。昨日は元妻や兄家族とここで楽しく過ごした思い出話を私に聞かせてくれた。夕方母を残してチュー太郎と散歩に出ると、どうしようもなく涙が止まらなくなった。気を取り直して家に戻る。こうなるともうチュー太郎の愛嬌だけが頼りだ。頼むぞチューちゃん!(今日は美味しい美味しいと完食してくれた。そしてまだ一度も戻していない!)

DSC_0488m.jpg
名犬チュー太郎


スポンサーサイト


コメント

    コメントの投稿

    (コメント編集・削除に必要)
    (管理者にだけ表示を許可する)

    トラックバック

    この記事のトラックバックURL
    http://doberman05.blog100.fc2.com/tb.php/233-7f822f36
    この記事へのトラックバック