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第19話 16年前の写真

2011年02月27日 00:58

ドーベルは特に仲間思いな群れ動物なんだなと思う出来事があった。今から16年前、一緒になって3年目を向かえ、とっくに甘いハネムーン期間を過ぎていた頃、あるハプニングが起きた。彼女が、怒り心頭の形相で私を睨み付けている理由は、私が彼女の写真を撮ったからだ。緊迫した空気にイシュもおののいている。こういう事態は、それまでにも何度かあった。楽しい旅行中、美しい景色に見とれ、高揚した気分で、うっかり写真を撮ろうと言うと空気は一変、「写真を撮られるのは嫌だと言ってるでしょ!なぜ人の嫌がる事をするわけ?」等と、夫婦だから容赦なく罵倒された。


家族との写真すら嫌がるpublic self-consciousnessの強い自意識過剰な人は、若い女性には珍しくない。それは分かっているが、しかし言われた方はたまったものではない。楽しい気持ちを台無しにされ、思い出の写真を持つ事さえ許されない取り返しの付かない無念さと理不尽さ、さらには配偶者からの荒唐無稽な変質者(盗み撮り魔)扱いに、相当深い心の傷を負わされる事になる。(言うまでも無くpublic self-consciousnessすなわち公的自己意識は、非常に良い面もある。ボランティア精神などはその代表だ。彼女も社会奉仕活動に非常に熱心だった)


彼女は激怒した挙句、ひとりで帰ってしまった。私がうんざりしていると、イシュが行動を起こした。群れから仲間が離れた事が、気になって仕方が無かったのだ。リーダーである私に対して、盛んに鼻を鳴らし、逸れた者がいる事を知らせる。そしてイシュは、なんと大胆な行動を起こす。イシュと私の2人だけで行こうというリーダーである私の指示を、今までに見たことも無いような厳しい表情で、「間違っている」と、たしなめたのだ。


「・・・チューちゃん分かったよ、ママを探しに行けばいいんだろ? ママの居る方向はこっち。こっちへ行くよ」。イシュが態度を一変させて、うれしそうな足取りでそっちへ向かったのは言うまでもない。  イシュ・・・本当に賢いワンコだった。それにひきかえ人間どもの愚かさよ・・・。


ブログを始めて、古い写真を探していたら、これを発見。16年前か。懐かしいな。この写真を見て、記憶の扉が開かれ、あの時の情景を、まざまざと思い出した。写真て、本当に大切だな、と、つくづく思う。一生の宝ですよ、写真嫌いの方々。

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楽しいハイキングが一変。険悪な雰囲気に怯えるイシュ

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怖くないよう~イシュは何にも悪くないよ~となだめる。もちろんセルフ撮影

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2人で行こうぜ、と言っても足取りが重いイシュ

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はぐれた仲間、いや家族を心配するイシュ

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パパは間違っている、と睨む、名犬中の名犬、イシュ (山荘から程近い原生林にて)




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コメント

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  2. イシュのパパ | URL | vfJUa5co

    > コメントありがとうございました。
    > イッシュパパさんのブログ
    > ジ~ンと胸に響きました。
    >
    > イッシュパパさんの1言1言を心に
    > 健康な子犬を良い家庭へお譲りできるように
    > 今まで以上に精進致します。
    >
    > 勉強になりました。ありがとうございました!


    ○○ママ様 コメントありがとうございます。
    ママ様の幸運をお祈りします。
    私のつたない文章が、少しでもお役に立ったのなら
    うれしい限りです。

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