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第213話 元妻の善行

2016年04月09日 23:30

最近の色々な出来事の中で、一番感心したのは元妻。私達男4人兄弟の嫁さんの中で一番母と仲が良かった元妻。子供がいなかったので他の三人より有利だし、ウマが合ったのだろうし、外面の良さもあろう。しかしそれだけではない何かが彼女にはあった。人心掌握術というか年寄りに対する思いやりというか。彼女が誘い二人でよく花見とか旅行に行っていたし、「お母さんお母さん」と気さくに話しかけ、よく二人で笑っていた。離婚したとき、母は本当にがっかりしていた。親不孝をしたものだ。私が一方的に離婚を通告されたのだが、彼女もさぞ私にがっかりしたのだろう。今では申し訳なく思う。そんな彼女に、癌を患う母が一度会いたいという。悩んだ末連絡してみた。すると、いつも忙しい人なのに、二つ返事でOK。日帰りで花見がてらどこか温泉へ行こうと誘ってくれたのだ。母がどれほど喜んだかは言うまでもない。


その日は母の体調もぐっと良くなり準備万端、私と元妻と母の3人で道中満開の桜を見ながら温泉へ向かった。行ったのは長島温泉湯あみの島。広大な施設だが事情を話すと係員が即座に対応してくれ障害者用駐車場に。日本有数の施設だけあって、平日にもかかわらず客が多く活気があった。春休みということもあって若者も多かった。源泉豊富な良泉、きれいな大スケールの露天風呂、その中に立ち湯や泡ジェットなど様々な湯船があり、どれも広々。私のような巨漢デブには最高だ。母たちも大いに満足していた。しかし!施設内の食事が最悪だった。3,000円のうな重。焼き過ぎて真っ黒丸焦げのカスカスになった悲しいほど薄っぺらなウナギに、激甘タレをどっさりかけてハイどうぞときた。冗談でしょと皆で顔を見合わせ、母もこんな酷いうなぎ初めて見たとあきれていた。やっぱりうなぎは鰻屋さんで食べなきゃね。鰻職人と素人とではわけが違う。母の好物だから、と注文したおいらが馬鹿だった。


そんな悲劇も笑い話になるほど、ワイワイガヤガヤ楽しんだ。帰途元妻を彼女の実家に降ろし母の家へ。運転中、ああ本当に楽しかった、ありがとう、と母は私に話しかけた。そして家に着くなり、疲れたのか、ぐっすり床に就いた。後日兄から、母さん凄く喜んでいたぞ、○ちゃんに、くれぐれもよろしく言っといて、と電話があった・・・。たぶん母に財産など無いだろう。無くて幸いだ。あれば私にとって百害あって一利なし。絶対に無い方がいい。でも、昔お金持ち時代に、母におねだりされ買ってあげた宝石類がある。金額は全部でざっと一億円ぐらいだろうか。^^もちろん冗談だが、相続は傍目にはどうでもいいようなくだらない小額でも、もめる事があるのだそうな。車中、昔お前に買ってもらった宝石を○にあげたいと言われ、少し心配になった。でもまあ元妻は、もはや他人だし遠い外の人。万一何かもめ事が起きても、彼女が巻き込まれる恐れはないだろう。一日の善行で見事宝石ゲット。やったね元妻。ありがとう、そしておめでとう。ふふ、おいらが独身で良かったね。


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こりゃチュー太郎、と元妻から乱暴に可愛がられ大喜び

ドックランで戯れるチュー太郎と元妻。はや2年前か


 


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