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第17話 鋼鉄の気性

2011年02月23日 15:07

チュータ(ちびっ子)がまだ小さい頃、凄まじい雷が轟いた事がある。普通の犬ならひっくり返りそうな大音量だ。しかしこの子は、平然と雷の方を見ていた。耳が悪い?頭が悪い?一瞬心配したが、獣医によれば、時々そういう豪胆な犬がいるらしい。

一般的にドーベルマンは、軍用犬、警備犬、護身用番犬、警察犬として、理想的な犬とされ、その猛勇ぶりは当代随一などといわれる。また、飼い主以外には絶対になつかないなどとも書かれている。どうだろ?私は若干疑問を持つ。イシュもチュータも、安全の為ご近所の子にもなつくよう調教したら、写真の通りになった。この写真ではこわばった表情だが、普段はこの子に愛想を振り撒いて結構なついていた。 誤解があると思う。ドーベルマンは頭が悪い犬ではない。猪突猛進ではないし、リスクを知っている。だから柔軟であるしデリケートな面も多い。ドーベルマンは飼い主の期待に応えようとする習性がひときわ強い。獰猛な軍用犬になる事を望まれれば、結果的にそうなっているだけではないのか?飼い主の期待に応えるため怖いが勇気を振り絞って。



イシュは、見た目はドーベルマンその物の、迫力あるかっこいいワンコだったが、何かとデリケートだった。一方ちびっ子は全く逆で、スリムで可愛らしい(ある意味貧弱な)美しい子だったが、非常に豪胆だった。これこそ巷いわれるドーベルマンの気質なのだろう。でもこれは、持っている素質の違いもあると思うが、育て方による違いも大きかったと思う。最初のドーベルマンは、いろいろな文献等を参考にした、教科書どおりの、徹底した厳しい調教をした。おそらく日本の一般的な、ドーベルマンの調教方法だったと思う。だが近年ネットのおかげで、もっと調べてみると、実は欧米先進国とは、かなり異なるようだ。

スパルタ式は、結果前述のとおりの子になった。まあ飼い犬は、おとなしくて従順なほど良いとされるわけだから、和式を否定するつもりは無いが、外見と違って内面は、神経質な弱い子になったのは事実だ。後年は方針を変えて甘やかしてみたが、性格は変わらなかった。一方ちびっ子は、飼い主がドーベルマンの経験を積み、未熟だった前回よりもはるかに豊富な知識と経験を持って挑んだおかげもあって、前回同様ドーベルマンらしい忠誠心がある上に、のびのびとした豪胆な性格の子に育った。勇気も素晴らしかった。



私の山荘周辺地帯には、熊が出没する。家に近づいてくると、窓を閉め切っていても気配を感じるようで、イシュもチュータも素早く反応した。たいてい夜だ。おもてに出し、「ゴー」と許可を与えると、真っ暗な森に飛び出し、山中に轟く声で威嚇し、追い散らしていた。そういえばテレビ番組で面白い実験を見た。留守番中のワンちゃんを、怪獣の着ぐるみを着た泥棒が襲うという実験で、可哀想にワンちゃんたちは皆、恐怖でパニックになっていたが、唯一ドーベルマンだけが、ひるむことなく勇敢に泥棒を撃退した。それまで犬をいじめて調子に乗っていた泥棒役の人が、逆にあまりの恐怖で腰を抜かしていた。この番組は、家族を守る警護犬として、ドーベルマンは飛びぬけて優れていると結論付けていた。


ちびっ子こそドーベルマンの理想的な姿だとすれば、私は、スパルタ式調教は、ドーベルマンの良い気質を、かなり損ねるのではないか、と思う。

後日談 ちなみに、イシュもチュータ(ちびっ子)もいなくなった年、さっそく山荘近くの木に、恐ろしい熊の引っ掻き傷が見られるようになった。ご近所の人は、「こんなことは20年ぶりだ!」と言っていたが、さもありなん。

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不服だが他人にも従うイシュ。安全の為の調教。

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前話の続き・・・イシュの花壇から離れ、次の獲物を狙うちびっ子

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「いいもの見っけ!」

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「これも荒しちゃえ!」

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たまらず撤去

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不服そうなちびっ子。(可愛い)^^



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