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第193話 深い詩だったのね

2015年06月08日 00:59

(注;今回は犬の話無しで政治的です) 今日(7日)、全編ビートルズのナンバーで構成したミュージカル映画がBSで放送されていた。他の人が歌うのはどうかと思ったが、なかなかいい内容だった。彼らの曲について私はかなり詳しいつもりでいたが、この映画を見て、その半分も理解していなかった事に気づいた。メロディーやハーモニーなど音楽的な部分は暗記しているほどだが、詩の内容はそれほど理解していなかった。ジョンレノンにすっかり騙された。彼はインタビューでこう言っていた。「適当にかっこいい台詞を選んで作ったタダの言葉の羅列。皆誤解しているよ。深い意味なんて全く無いよ」と。本人がそう言うのだから「そうなのか」と私も思っていたが、しかしそれは大嘘だという事が今日はっきり分かった。おそらくまだ若くて少々ひねくれ者だったジョンが、変に崇拝されるのを嫌い、自分を安く見せるためにそう強調したのだろう。


映画の重要な部分は反戦運動だ。「共産主義の脅威」から「国の存立と国民の生命財産を守る為」と称して「集団的自衛権を行使」して地球の反対側のベトナムに派兵した米政府。その結果は数百万人もの犠牲者が出る大惨事となったが、現在両国は、まるで同盟国のように仲が良い。ベトナム軍とアメリカ軍が南シナ海で合同軍事演習を行うほどだ。あの戦争は事実上アメリカの完敗。同じ戦争あとの友好同盟といっても日独は無条件降伏した結果の対米同盟であって、これとはわけが違う。だから余計にあの戦争が如何に無意味だったか、殺された数百万人の犠牲はいったい何だったのかと思わずにはいられない。映画ではベトナム反戦運動の中でレノンの曲が流れる。正義の反戦運動と容赦なくそれを弾圧する政府。今から見れば政府の行為は狂気の沙汰だが、独善に浸っていた当時の政府は、平然と国民に嘘をつき、残虐行為を正当化していた。


しかしアメリカの政治家や官僚たちは、事あるごとに憲法への忠誠を徹底的に誓わされる。憲法をないがしろにしたナチスなどとはそこが違う。憲法とは権力者である政治家や官僚たちの独善暴走暴力から国民を守る民主主義の最後の砦だ。だから、武器を持たない反戦運動家たちが、この運動には正義があるという世論の支持を得て、最終的には勝利できたのだろう。あのまま戦争を続けていたら一体どうなっていただろうか。何の意味も無くさらに数百万人のベトナム人が殺されていたかも知れない。映画は、ミュージカルという形式で、反戦平和運動に貢献したレノンらの功績を称える気高いものだった。


この映画を見てふと日本の現状を思った。おりしも池上彰の隣国に関する番組を二日続けて見た。内容は反戦平和とは真逆。隣国への蔑視と敵意を婉曲に煽る好戦的な内容だった。本人は自分が何をしたか自覚しているのだろうか。自分は公平な有識者と思っているかもしれないが、言っている事はネトウヨと大差ない。何でもかんでも日本が絶対善で向こうが悪いという姿勢は典型的な独善で、先進国欧州の知識人から見れば下劣の極み。戦争の種をばら撒いているようなものだ。独善はヘイトスピーチと重なると危険度倍増だ。誰とは言わないが、米議会で演説することに妙に興奮し、兵士(自衛隊員)に戦地で血を流させる事によって日米「血の同盟」を謳い国威高揚したがっている「あの」連中が、憲法学者がこぞって「違憲」というのを「へのかっぱ」のごとく嘲笑い集団的自衛権に邁進する様相を見て、正直寒気すら覚える。


ちなみに一点だけ。池上氏が盛んに強調していた「1905年の竹島編入に韓国は異議を唱えなかったのに・・・」というくだり。その頃ってたしか・・・と気になって調べてみると、その10年前には日本による支配に異議を唱えていた王妃が、「王宮を襲撃した日本人武装部隊に探し出され辱められ惨殺された(英文Wik)」ような時代。そればかりか、Invasion(侵略)に抵抗し死んだ「英雄レジスタンス(日本から見ればテロリスト)」の数は併合前後合わせて1万人を超えるという。その中には過酷な拷問で獄死した無抵抗の平和運動家の女子中学生までいるというのに「異議を唱えなかった」とはこれ如何に。申し訳ないが、わたくしには理解不能です。すみません

chuchu2015a23
パパのベタベタ攻撃をかわすチュー太郎 平和が一番だねチューちゃん



 


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