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第153話 駐車場で脱走

2013年10月28日 01:04

騒ぎ過ぎじゃない?と思う出来事が今日あった。山から30分ほど降りたところにある湖で散歩することが時々あるが、帰りに再び山へ登るのは大変なので今日はサボって車で湖まで降りた。車を止めたのは、何時もは閑古鳥が鳴いているこの湖の観光客用駐車場。久しぶりの青天の麗しい休日のせいか今日は客が多かった。その大勢の目がある中で、なんとチュー太郎が車から脱走。慣れないシュチュエイションに興奮したのか、リアハッチを開けた瞬間飛び出した。車の中ではリードを付けていないことがよくある。だからこの時も、ノーリードで飛び出したわけだが、大きなドーベルマンがノーリードで車から飛び出したのだから、観光客たちはさぞかし驚いた事だろう。


まるで他人事のような言い草だが、実際その時の私は、観光客のことなど眼中に無かった。チュー太郎が観光客を襲うシュチュエイションなど考えられず、そんなことよりも車に轢かれることを恐れた。可能性でいえばそちらの方が一万倍ぐらい高い。チュー太郎は車を追おうとする。この時も全く気が付いていない車の進行方向へ出ようとしていた。私はブチ切れた。大声で「止まれ!」と命じ、怒声調で「こい!」と叫んだ。私の調教理論では、これはかなりまずいやり方だ。一時的にしゃきっと従ったとしても、そんなものは何の意味もない。その後遺症は必ず出る。犬への指示は常に冷静沈着に。それが最良であることは経験上分かっている。しかし去年の夏の悲劇が鮮明に記憶にある私は冷静さを失った。


チュー太郎は指示に従いすぐに戻ってきた。言い訳ができない脱走は脱走だが、脱走から私に捕まるまでせいぜい30秒ぐらいか。いやたった10秒ぐらいのことだったかもしれない。だが駐車場は騒然とした雰囲気になった。私の怒声で注目がいっせいに集まり、気が付いたら大勢の冷たい視線を受けていた。これが何かドッグランみたいな場所での出来事なら、ここまでの雰囲気にはならなかったろう。だがここは違う。ありありと「こんな場所で危険な大型犬を離すなんて!」という冷たい視線だった。中には私に文句を言おうとする粋がったアンチャンまでいた。ブチ切れ状態の私に危険を感じたのか、幸い目をそらして引き返してくれたが。


やれやれである。ちなみにそのあとは、湖畔で店を営む犬好きの友人に会いに行き、チュー太郎は彼の両肩に手を置いて抱き付くなど散々甘え、満足げに紅葉の中を歩いて車まで戻った。家に到着すると「マテ」の指示をしっかりきき、「ヨシ」と言われるまで車から降りようとしなかった。まったく、駐車場でもこの調子なら、世間から白い目で見られることも、車に轢かれる心配をすることもなかったのに・・・とパパが少々不機嫌だったことに、湖へ行けてご機嫌のチュー太郎は気付いていなかった。


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大きなドーベルマンは、一般市民にはやはり怖いか

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こんなに可愛い表情なのに

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表情豊かなチュー太郎

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長く続いた悪天候。ずっと太陽が見えなかった

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山荘周辺はすっかり冬景色

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今朝は寒かった。車が凍り付いていた。

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久しぶりの太陽を目一杯浴びる

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湖畔はまだ紅葉が残っていた

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湖畔を散歩できて満足げなチュー太郎

小雨の中の冷静沈着な散歩訓練。「スロー」とささやくような指示にも敏感に反応



 


コメント

  1. wonwon | URL | tYvW6C8E

    大変な経験をなさりましたね。
    ただならぬ心労お察しします。

    チュー太郎君のように穏やかな性格でよく訓練された犬はでも、
    予期せぬ突然の行動に出ることがあるのですね。今回の原因と
    して考えられることは、どんなことがあるのでしょうか。

    私もよく犬と車で旅行することがありますが、高速のサービス
    エリアで飛び出されたらと思うとぞっとします。とても人事と
    は思えませんでした。

    最近になってようやく犬が何を考えどんな気持ちでいるのか、
    少しは分かるようになってきましたが、まだまだ理解できない
    ことの方がはるかに多いのが現状です。

    今回のような急な行動を察知する上でのポイントなどがありま
    したら教えてください。

  2. チューちゃんのパパ | URL | -

    Re: タイトルなし

    wonwonさん、こんにちは
    原因は、やはり油断ですね。
    人間の子供でも大人と違って突拍子もない事をやりますよね。
    大人の知性や感覚や経験は、子供にはありませんから。
    今回の教訓は、油断禁物。これに尽きると思います。
    今後「とまれ」と「こい」の訓練に一層磨きをかけようと思います。
    察知は、やはり興奮状態でしょうか。
    思い返せば、ゲートに入ったお馬さんのような状態でした。
    車の中でお座りさせて待たせたのですが、ああいう状態の場合、
    伏せまでさせたほうが良かったと反省しています。
    一人でなければ、誰かに掴んでいてもらった方が安全でしょうね。

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