FC2ブログ

第144話 指導員の心得

2013年07月08日 17:19

このブログは、死んだ愛犬たちをしのぶ記事から、最近は、我が家に思わぬ形でやって来た捨て犬、チュー太郎の日常をつづる日記になってきた。その中で、参考になればと調教の仕方なども書いてきたわけだが、誰かがそれを読んで少しでも参考になれば誠に幸いだ。 ただ、ふと私は思う。学者でもない素人のぶんざいで、そんな記事を書くことは傲慢なのではないだろうかと。 記事を読み返してみる。参考どころか読者をミスリードしたりしていないだろうか?謙虚さを失い、独善に浸り、プライドと思い込みから真実に目を背けてはいないだろうか?と心配になる。 人様にものを教えるというのは、かほど難しく、安易にやれる事ではないと思う。やるのなら、自分への監視を相当厳しくしなければならない。そうでなければ、「教える側」と「教えられる側」の、上下関係的美酒に酔い、自分を見失い、生徒を見下す感情や万能感まで出てきて、やがて暴走、傲慢のエスカレートは、人格まで衰退させるかもしれない。よく耳にするスポーツ界でのコーチによるモラハラやセクハラは、その顕著な例だろう。


最近私は、ある技術を学ぶために、月に数回そこへ通っている。教わる立場として礼を尽くすのは当然だが、しかし指導員に前述のような心得が無ければ、教わる側は強いストレスにさらされる。疑いもせず何でもハイハイと言う事をきく幼子ではなく、大人に指導するのは、よほどの指導スキルが必要だろう。残念ながらこの先生には、そういうスキルは無いと思われる。さらに悪いことに、その分野に関連する別の知識が私に豊富にあり、専門分野の違いから、質問に対し頓珍漢な返答が来たり、こちらの話を理解してもらえなかったり、当然ながら先生の分野では全く先生にかなわないわけだが、そのために一般的な大人に対する敬意をはらってもらえず、大きな声を出されたり、挙句の果てには侮辱的な事まで言われたりと、私のプライドはズタズタ、もう正直うんざりさせられている。この先生様も悪い人ではないのだろうが、指導員としてのスキルが足りないため、その熱心さが裏目に出て、ただの傲慢になっている、と生徒の私は感じている。まあもっと酷い例をいくらでも知っているので、こんなものどうという事は無いのだが、それにしても不快なものだ。


ちなみに最悪の例で思い出すのは、やはりダントツで乗馬クラブの指導員たちだ。世界最高水準のドイツなどの一流クラブと比較するのは酷だが、ドイツで暮らす元妻の話によれば、全然違う、らしい。馬術の障害飛越は一歩間違えば死亡事故にもつながる危険な競技。だから安全を大義名分に、指導員はやりたい放題だ。客である生徒を日常的に怒鳴りつけ、モラハラもセクハラも目に余る。もし私に年頃の娘がいたら、絶対に乗馬クラブには近づけないだろう。無数にある嫌な経験から一例をあげよう。別のクラブに競技馬を持ち、経験を積み、ベテランになって大会でも結果を出せるようになっていた頃、普段トレーニングに利用する自宅近くのクラブで、ハタチぐらいの若い新人指導員に突然怒鳴られた事がある。「僕は指導者だよ。挨拶の仕方が悪い。態度がなってない!」と。当時私は40代半ば。技術も知識も実績もこの初心者の坊やより私が百倍上。しかもこっちは金を払っている客。よっぽど馬から降りてこのアホをどついてやろうかと思ったが我慢した。極端な例だが、スキルができていない指導員とは、こういうものなのだ。


実は私も、20年ほど、高額な報酬を受け、ある技術の指導をする仕事をしていた。技術系ビジネスマン相手のマンツーマン指導だから、はっきりした目標に向けての濃密なレッスンになる、とてもやりやすい環境だ。しかしそれでもそこはやはり人間同士、それぞれに個性があるから、レッスンがスムーズにいくよう私は細心の注意をはらった。これに必要な心理学を学び、どんな個性にも対応できるよう、その人への事前リサーチも含め、万全の態勢で挑んだ。相手の話をどんどん聞き出し、その情報を元に相手がストレスを最小限に抑えられるようあらゆる手を尽くしながらレッスンを進めた。レッスン時間そのものはあまり変えられないが、時間外で相手の話を十分に聞いた。じっくり話を聞き、質問もよくした。相手の話を邪魔しない範囲内で、適度に自己開示もした。こうして、私が若く未熟だった頃より、20年後には、はるかに中身の濃い授業ができていたと思う。

もし私が犬の指導が上手だとしたら、この経験が役立っているのかもしれない。もちろん人間と犬では違うが、相手をよく観察し、相手にとって最も幸せでストレスフリーな指導方法を考えるという点は共通している。

IMGP0306_convert_20130708164234.jpg
ちょっと目を離すと特等席を占領するチュー太郎。指導不足かも

IMGP0312_convert_20130708164454.jpg
フカフカの座布団で気持ち良さそう

IMGP0321_convert_20130708165259.jpg
冷房の効き過ぎ? 最新型エアコン、省エネなのに強力

IMGP0322_convert_20130708164704.jpg
あっちへポイされたチュー太郎

IMGP0323_convert_20130708164829.jpg
うらめしそうなパパを見る目


コメント

  1. | |

    管理人のみ閲覧できます

    このコメントは管理人のみ閲覧できます

  2. チューちゃんのパパ | URL | -

    Re: タイトルなし

    ○○ママさん こんにちは お久しぶり
    ワンちゃん猫ちゃん皆さん元気ですか?
    またそのうち更新してくださいね。
    私が買ったのはこの店のこれで黒のLサイズです。
    http://www.soukai.com/gr.html?gs=1&searchflg=1&searchtext=%88%F8%82%C1%92%A3%82%E8%96h%8E%7E%8E%F1%97%D6


    > こんにちは。おひさしぶりです。
    > チュー太郎、すっかり大きくなりましたね。
    > うらめしそう?
    > いやいや、とても優しい目をしていますよ。
    >
    > さて。お願いが。
    > ひとつ前の記事の首輪、どういうものなんですか?
    > 差支えなければ商品名を教えて頂ければ幸いです。
    > 恥ずかしながら最近、ちょっと困っていまして。
    > できるだけチョークチェーンは使いたくありませんから。

  3. ひで | URL | CGQhMiRw

    はじめまして

    チューちゃんのパパさんはじめまして。
    ブログは楽しみに、また勉強のために読ませていただいています。
    以前ドーベルを飼っていて、散歩時の引きにひどく悩まされました。

    訓練所に預けて半年良い子になって帰ってきたのもつかの間、あっという間に
    元の引っ張りっ子に戻ってしまい、一時はスパイクチェーンも使いましたが
    効果があったとは言えませんでした。
    チョークする首輪はリードする人間にタイミングを見る技とスピード、スナップの強さがいるようですね。
    そのタイミングがわからず、スピードも力もなく結局使いこなせませんで
    あの子が生きていた間、苦行のような散歩タイムでした(苦笑)

    それでもドーベルマンの愛らしい甘えん坊ぶりが忘れられず
    今回またドーベルマンを・・と家族の間で話がまとまり
    今はまだ生まれていない子犬を待っている状態です。
    大型犬を飼うのも私ども夫婦の年齢からして最後の機会ですし
    また以前の時より力も弱くなっているのも確実ですので
    ドーベルマン!と思いつつも、できるかな・・と不安もありました。
    今回チューちゃんのパパさんが試された首輪は
    私のようなへなちょこの飼い主の「引っ張られたらどうしよう・・」という
    不安を取り除くと言う点で大きな効果があるようですし
    以前のジェントルリーダーと違って見た目が悪くないのでぜひ使ってみようと思います。

    良いものを紹介してくださいました、ありがとうございます。
    これからも、更新を楽しみにしています。
    以前のお話も何度も読み返しています。


  4. チューちゃんのパパ | URL | -

    Re: はじめまして

    ひでさん こんにちは はじめまして
    とてもうれしいコメント、ありがとうございます。
    何かと忙しくて更新が遅れがちですが、
    またぜひ遊びに来てください。
    早く子犬が来るといいですね。
    私は、ドーベルマンの子犬ほど可愛い生き物は無い!
    と思っています。あっという間に大きくなるので、
    写真をいっぱい撮りましょうね!

コメントの投稿

(コメント編集・削除に必要)
(管理者にだけ表示を許可する)

トラックバック

この記事のトラックバックURL
http://doberman05.blog100.fc2.com/tb.php/157-9843ed2c
この記事へのトラックバック