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第142話 知らない犬との接し方

2013年06月11日 19:47

先日あるコメントを頂いた。 うちのドーベルマンは、「もしもパパさんが散歩中に気を失ったり、重篤な症状になったときには、パパさんを助ける人を、間違えて攻撃したりしませんか?」と。 これはなかなか痛い質問だ。前話にも書いたが、チュー太郎は他人への警戒心が強い。まだ小さくて人懐っこい頃、庭に勝手に侵入してきた初対面の人に蹴り飛ばされたり(第89話)、犬嫌いの人に棒で殴られたりと、他人から散々な目に会わされているからだ。他人の前でも私が付いていればチュー太郎はどうにでもなろうが、意識不明など私がそういう重篤な状態になったとき、はたしてチュー太郎はどうなるのだろうか。ここは反省を込めて、今後改善を真剣に考えねばなるまい。先々代のワンコの時は、人付き合いが上手い社交的な妻がいて賑やかだった。そのせいかあの子もとても社交的なワンコになった。二代目のワンコの時も、何かと人付き合いが賑やかだったせいか、まずまず愛想のいい社交的な子になった。あの子たちなら、私を救助しようとする人を困らせるような事はそう無かったろう。同じドーベルマンでも、この点今のチュー太郎とは全く違うのだ。


さてここからが本題だが、ドーベルマンに限らず、知らないワンコは、当然どういうワンコなのか分からないわけだから、まずそこを見極めることが肝心だ。他人を怖がるチュー太郎タイプなのか、先代のように度胸があって人懐っこい子なのか。そして、今そのワンコの感情がどういう状態なのか、近づく前にまずはその犬の精神状態を見る必要がある。もし敵意があるのなら、こちらは犬式に地面にひっくり返って腹を見せて「あなたに敵意はありません」のポーズを取る、というのは冗談だが、こういう場合、とにかく騒がない。何事も静かに、ゆっくりと、スローモーションで。そして、けっして犬を睨まない。犬は敏感に敵意と感じてしまう。興奮させるから声は低めに(声が高い女性や子供は要注意)し、やさしく話し掛ける。そっと慎重に手を差し出す。手は必ず下から出す。手のひらではなく軽く握った手の甲の方が良い。これらの逆は、全て攻撃のきっかけになる。焦らず、ひたすら友達になってくれるのを待つ。クンクンとにおいをかぎだすのがそのサインだ。もちろん友達にならなくてもリードを持ってしまえば犬は制御できるが、友達になってからの方がずっと安全だし、コントロールも楽なはずだ。


でかいドーベルマンは、一般の人にはライオン並の猛獣に見えるかもしれない。また、残念なことだが、ドーベルマンには、殴る蹴るの間違った調教を受けた可哀想なワンコが少なくないかもしれない。 ・・・ そういえばチュー太郎が来る前、こういうことがあった。堤防で一人ぽつんとしていると、大きな犬を連れた親子が向こうから来た。当時犬がいなかった私は、どうしようもなくそのワンコと友達になりたくなった。聞けば、酷いヤンチャで、手に余っているという。「あぶないですよ」と言われたが、犬の専門家のふりをして許可をもらい、どれどれと近づいた。見た瞬間この子は非常に良い子で、ただ人間の愛情にとても飢えていると感じた。で、先ほど書いたような手法で友達になった。よほど人に甘えたかったのだろうか、最後にはもうべたべたな状態になり、飼い主は目を丸くしていた。まあたまたま私と相性が良かったのだろうが、もし間違った形でこの子に接近していたら、こうはならなかったはずだ。ドイツなどの犬先進国では、多くの人が犬への理解と知識が豊富で扱いも上手いという。そういう地域なら、ドーベルを連れた人が倒れても大事には至らないだろう。愛犬家の一人として、自分の住む地域もそうなればいいなと思う。

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人懐っこかった先々代ドーベル


 


コメント

  1. セイン | URL | -

    さっそくの

    記事をご丁寧にありがとう御座います。全てのことに対処することは難しいですね・・・我がご近所の方はどう贔屓目に見ても80代後半~90歳前半・・・以前は、娘さんかお孫さんが付き添って犬の散歩をされていたのですが、最近は杖をついてお一人で・・・時々杖でピシッと犬をたたいて矯正しながら歩いていられるのですが・・・犬の目が眼光鋭くかつ悲しそうで気になって気になって・・・もしもの時を想像してしまいます。私でお役に立てるのでしょうか・・・自信ありません。

    チュー太郎君の可愛い純真な目が、一時の突発的なことの為に悲しい目にならないように祈っております。

  2. チューちゃんのパパ | URL | -

    Re: さっそくの

    ありがとうございます。
    チュー太郎が幸せに生涯を全うできるよう
    自分の健康管理も含め全力を尽くす所存です。
    80~90ですか。すごいですね。
    その子は、実はすごい名犬なのかもしれませんね。
    アホなら90歳のお年寄りでは制御できないと思います。

  3. ジュリアママ | URL | mQop/nM.

    勉強になります

    ほんとに毎回丁寧に細かくいろいろなことを、
    載せてくださって、知識の乏しい私は勉強になります。
    娘の家でドーベルマンを飼うと聞いた時には、
    よしたほうがいいんじゃなの~
    と、言ってました。
    その後に、松島奈々子のドーベルマンのことがあって
    大丈夫か心配してました。娘にも読んで参考にするように話してます。
    これからも、楽しみにしています。

  4. チューちゃんのパパ | URL | -

    Re: 勉強になります

    ジュリアママさん こんにちは
    ありがとうございます。
    お褒めいただきブログを続ける
    モチベーションがあがります。
    ドーベルマンは素晴らしい犬種ですが
    誤解される事が多いので
    少しでも役に立てればと思っています。
    また是非遊びに来てください。

  5. wonwon | URL | tYvW6C8E

    ブログの内容とは違うことですが・・

    いつもたのしくブログを拝見しております。
    その上、勉強にもなるのでとても助かってます。

    今日は、ある意味、真面目な質問ではないのですが、
    気になったことがあったので、ご意見伺いたく思います。

    先日、とあるホームセンター内のペットショップで、
    犬の無料検診を行っていたので、JOYを診てもらいました。

    白衣を着た獣医と思われる人にリードを渡すと、途端に
    JOYの足がブルブルと震えだしたのです。

    JOYはかかりつけの獣医さんが二箇所あるのですが、
    今までそんなことは一度もありません。

    場所は人通りが絶えないホームセンター内で、
    とくに犬が緊張する場所とも思えません。

    なんでJOYがその獣医に恐怖を感じたのか
    不思議でなりません。

    今にして思えば、私の目の錯覚だったのかも
    しれませんが。

  6. チューちゃんのパパ | URL | -

    Re: ブログの内容とは違うことですが・・

    wonwonさん こんにちは
    そうですね、恐怖や緊張というよりも
    知らない人との接触とか初体験をする
    ストレスでも犬はブルブルしますから
    たぶんそっちでは?
    近くに広大な芝生のドックランドがあって
    JOY君いいですね!

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