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第261話 ヨレヨレ散歩調教

2018年07月26日 00:08

今年の2月、寒風吹きすさぶ中、たまたま遊びに来ていた友人に散歩調教の様子を撮影してもらった。こんな厳しい状況なので勿論撮影は一回こっきりの一発勝負。だからあまりいい出来とはいえないが、参考までにアップした。これは前の古いスマホで撮っているので画質が悪いし広角レンズなので、大画面テレビで見ないと小さくてよく見えないかも知れないが。

画面では、もうすっかり使い慣れているので伸縮リードを使っているが、勿論普通のリードの方がコントロールしやすいはず。左手一本しか使っていないが当然両手で持った方が良い。片方は保持、もう片方は合図、のように。右手が使えなかったのは強風で吹き飛びそうなフードを抑えていたせい。

ヨレヨレ歩いているのは強風のせいもあるが、一応馬場馬術のように経路を踏んでいるつもり。と言っても一発勝負の撮影のため全然美しくないが。経路も間違えているし。

馬場馬術を知っている方なら説明不要だろうが、要は、円を描いたり斜めに歩いたり直角に曲がったり、淵を進んだり中央を進んだりと、直線上の向こうに居る撮影者に向かって直進させず、手の内でコントロールする為にこう演技しているわけだ。飼い主と仲の良いドーベルマンは飼い主とのゲームが好きなので、見ての通り結構この馬場馬術ごっこを楽しんでいる。

これをしていなければ、私を引きずるように友人の撮影者に向かって突進していただろう。犬に引っ張られる状態は、やはりあらゆる面で悪い。坂道で引いてもらう時ぐらいか、引っ張っても良いのは。まあそれは冗談だが、では引っ張らせない最も簡単な方法は何だろう。

それは目的地へ向かって直進しない事だろう。ドーベルマンは頭がいいからすぐに目的地やルートが解る。だからどんどん進む。リードを引っ張って抑え付けると、仕事を邪魔されているような気分になるだろう。だから反発する、さらに抑圧する、の悪循環に。つまりこの方法は、引っ張り防止に頻繁に方向転換するという単純な事ではなく、散歩の性質を、ゲーム化する事によって根本的に変えてしまうという意味もある。

撮影者までたどり着いてゲームが終わった時のチュー太郎の表情が印象的だ。「ねえ次はどうするの?」と指示を求めている。何もコントロールせずに散歩して一直線に撮影者に向かっていたら、おそらく暴走されていただろう。(なお散歩調教は交通事故にならないよう周囲に十分な注意が必要)
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山で散歩。ギャラクシーS9+で撮影。美しいが1カット5MB!重過ぎて画質を落として投稿
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第260話 去勢すべきでしょう

2018年07月06日 12:10

このブログの読者さんから去勢すべきかどうか相談を受けた。もう11ヶ月になるドーベルマンだという。僕の意見は一刻も早く手術を行うべきというもの。ドイツなど犬の先進国では繁殖の専門家以外の一般の人が中性化手術しないのは、動物愛護の精神から外れた、かなり批判される事のようだ。理由は簡単。虐待になるからだ。自然では考えられないほど長寿になった愛犬たち。その死の原因は癌が多い。中性化する事によって様々な癌を確実に減らせる。メスならそれに起因する癌。オスならそれに起因する癌。

その子を売った繁殖業者は去勢に反対したという。引き渡し時に「必要なんだからあるのに 人間がそれをトルと言うことは」などど、さも自然の摂理に反する虐待行為のような事を言い、おかげで11ヶ月になるまで飼い主さんは判断を遅らせてしまった。この繁殖業者にしてみれば、「生産」のとき、リスク回避等の利益を考えれば、種が多ければ多いほど良い。だから子犬たちが去勢しない事によってどんな末路になろうが知った事ではないのだろう。

去勢しない事によって、逆に自然の摂理に反して、愛犬に多大なストレスをかけるという虐待行為になる。そう、人間性は無いから、発情を哲学や瞑想などで昇華できない。ただひたすら我慢を強いられ、想像を絶するストレスにされされる。私は長年馬術家をしていたので、発情したオス馬がどれほど恐ろしい状態になるか知っている。お金に置き換えれば分かりやすい。つまり金が欲しくてたまらない。金を得る為なら強盗でも殺人でもなんでもやるぞという感じ。動物の発情とはそういうものだ。理性などない。

体重が500kgもある馬と違って犬はその10分の1以下。だからそういう状態になっても物理的に抑え込める。しかし発情する度にこういう目に会っていると、素直で穏やかな性格の子でも変わってくるだろう。去勢すればそれを防げる。再度お金に例えると、金の為なら強盗や殺人もいとわない守銭奴と、お金に執着しない裕福な良家の朗らかな坊ちゃまぐらいの違いが出る環境の違いになる。ドーベルマンらしい強さを求めてどうしてもオスのままにしたい人は発情時にメスをきちんとあてがうべきだろう。しかしオスの問題行動はそれだけじゃない。

一方早くに去勢した子の性格の良さは非常に素晴らしい。外敵に対して家族を守ろうとする性格はドーベルマンらしく十分にあるが、優しさや愛嬌がメスたちよりも(自分の経験では)良い。まあ先代の、中性化したメスのドーベルマンの、気品あふれる性質も愛してやまなかったが・・・もし将来次の四代目を目指すなら、私はまた去勢したオスにするだろう。なお去勢のリスクについては以下を参考に
https://wanpedia.com/dog-castration/ (獣医師監修 愛犬に去勢手術を受けさせるべき?)


愛嬌たっぷりの穏やかな笑顔。非常に温厚なドーベルマン・チュー太郎
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