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第251話 日本中が白鵬いじめ

2017年12月15日 02:20

日馬富士の首を取ったから次のターゲットは白鵬か。なるほど元々の標的は白鵬だったのか。伝説的な偉人とされてきた日本人力士の記録を次々に塗り替えた白鵬。普通の国の人々なら、偉大な業績を残す飛び抜けた人材が自分の国に来てくれた事に感謝し、その幸運を喜びあうのだろうが、日本では逆に、狂気の沙汰としか思えない国をあげての白鵬への個人攻撃・集団バッシングの嵐だ。いい歳をしたオッサンが唾が飛ぶような面前で白鵬を罵倒する。白鵬を貶めるボードを突き付けながら。白鵬が眉をひそめる。その様子を嬉々として中継する各テレビ局。そしてコメンテーターらがこぞって白鵬いじめに加担。「品格が無い」と口を極めて彼の人格を攻撃し、さらにはそれらに刺激され「白鵬を必ず殺す」などと脅迫状を送り付ける者まで出てくる始末だ。この異様な現象はいったい何?

原因を分析してみる。白鵬が代々日本生まれの「純粋な」日本人なら、こんな現象は起きていないと想像できる。あの嫌なムードに包まれた本場所を明るく締めくくる為の万歳三唱など、むしろさすが大横綱と褒め称えたかもしれない。前人未到の40優勝を達成し国民栄誉賞をと言う声も上がっていただろう。相手力士が「うまくいった」と思わず口にした待ったと思わせて突っ張るあの立ち合いにクレームを付けたのも笑いの種にしご愛敬ぐらいで済ませたことだろう。今のような国を挙げての徹底した人格攻撃にまで発展したとは到底思えない。また、もし白鵬が大鵬と同じく白人系でしかもアメリカ人だったら、同じくこのような現象は起きていないと想像できる。

つまり「モンゴル人の分際で何が大横綱だ!」がこの騒動の本質なのだ。非常に根が深い日本の病理、アジア人蔑視がこの問題の根底にあると考えれば、驚くほどつじつまが合い各現象の説明がつく。例えば八代英輝のような極右的言動が目立つコメンテーターらが、なぜかこぞって異様に貴乃花をかばい続け応援する現象も、これで説明がつく。ああいう様子を見るにつけ、この推測が当たっている事を確信する。深刻なのはこういう連中だけでなく、一般的な人達にまでこれに同調する人が多いことだろう。

普通に考えればプロ格闘家同士の数針縫う程度の全治僅か数日の軽微な軽症事件。被害者は事件の数時間後にも関わらず元気に格闘技の試合に出るほどだった。つまり格闘家なら通常気にも止めない軽症。実際数日後も元気に市長を表敬訪問して楽しく歓談したりしている。これが、多大な功績があり人格者として知られる日馬富士を、大罪人のように日本中がバッシングし、彼と彼の家族、幼い子供たちまでを奈落の底に落とすところまで持っていった。法治国家の推定無罪の原則はどこへ行ったのだ。日本は人権無視の非文明的野蛮人国家なのか。

これを主導したのは貴乃花だ。その腹黒さ、おぞましさに、ゾッとする。日馬富士は日本国籍取得の手続き中だったが、貴乃花はそれをどうしても阻止したいようだ。前科が付けば帰化は困難。この程度の軽症事件なら被害者が示談に応じれば前科者にはならない。だが貴乃花は本人を隠しあからさまに示談を妨害。動機は?そう結局は人種差別なのだ。彼の目指す大改革とやらと相撲道というのは、要するに外国人が日本人の上に立つ事が無い相撲界というものか。彼の思い描くそういう「美しいユートピア」に多くの日本人が直感的に共感しているのだろう。だから非常識な駄々っ子ぶりを目の当たりにしてもなお、「貴乃花親方は弟子を守る為に必死なんですね」などという世迷言が、例えば三田友梨佳のような普通の女子アナからも出てくるのだろう。

本場所会場で響くモンゴル人力士への人種差別的罵倒。対戦する日本人力士への過大な応援。公平であるべきNHKまで中継中それをいさめるどころか同調する始末。さすがアベ様のNHK。アベら極右が目指す「美しい日本」に日本はどんどん近づいているようだ。


日馬富士頑張れ~
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