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第224話 素晴らしい犬ですね

2016年10月23日 02:24

先日、紅葉真っ盛りの湖畔の遊歩道を、チュー太郎を連れて歩いていたら、向こうから来た年配のご夫婦から、「素晴らしいワンちゃんですね」と言われた。狭い遊歩道のすれ違いでドーベルマンを怖がる様子が微塵も無かったので、かつて大型犬を飼っていたベテラン愛犬家なのだろう。高齢でもう犬を飼うのを断念されたのだろうか。犬連れの観光客が多かったが、慣れない環境に興奮する飼い犬をコントロールするのに四苦八苦している方が多かったのだが、このご夫婦を除くほぼ全員がドーベルマンに恐れをなし避ける雰囲気があった。怖いのは向こうなんだけどね。うちのチュー太郎はこんなに温厚でおとなしいのに。

ベテランご夫婦から褒められ、とてもうれしかった。ここへ来て何だか得した気分になった。チュー太郎のどこが良かったのだろう。まるでミッキーマウスのような愛嬌ある表情?私の左側でじっとしていたこと? でも、ご夫婦に「紅葉がきれいですね」とか「今日はいい天気ですね」とか言ってお話ししたかったが、何せチュー太郎は実はそんなに良い子ではなく、ハグ好きのお馬鹿ワンコなので、いつ飛び掛かるかも知れず、そんなことしたら80歳前後と思われるご夫婦に大変な迷惑がかかるので、軽く会釈して「ありがとうございます」と答え、ご夫婦が通り過ぎるのを待って、そそくさと先に進んだ。

ハグ好きといえば、山に居るとき母が兄に、チュー太郎がしょっちゅう抱きついてくると言っていたらしい。まあ笑いながら言っていたそうなので、怒っていたわけじゃないだろうが、兄から電話で「母さんケガするから何とかしろ」と注意された。でもね、和室の母さんの寝室に四六時中入り浸っていて、しょっちゅう楽しそうな笑い声が響いていたので、下手にチュー太郎にダメ出しは出来ないでしょう。もし仮に、おいらと母の二人っきりだったら、会話が続かず、一週間後には、くら~い雰囲気になっていたはず。毎日笑いが絶えなかったのは、犬好きの母を喜ばせていた名癒し犬チュー太郎の功績と断言していいだろう。

これらは、小さい頃に去勢されたドーベルマンの特徴なのだろうか。そういえば馬もそうだったな。ボバはキ印なやつばっかりだったし、ヒンバは気難しい子が多かったし・・・。甘えん坊で本当に愛嬌があるチュー太郎。山での母の思い出とともに、忘れられない子になりそうだ・・・

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紅葉を見るため眼下に広がる湖を目指す

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途中輝く黄色に染まる黄金の森を抜ける

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湖に到着 シャープのスマホで撮影

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艶やかな紅葉

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一眼レフカメラが欲しいところ

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狭い遊歩道 何やら怪しげな表情

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再び黄金の森へ

それにしてもSoftbankの電波は相変わらず悪い。これらの写真をアップするだけで1時間以上もかかってしまった。考えられない酷さだ。窓の外にスマホを差し出しているが全然ダメ。テレビは一日中この会社の宣伝ばかり。 そんな金があったら、もっと電波を何とかしろ と言いたい









第223話 木彫りの観音様

2016年10月17日 14:11

49日って何?最も大事な法事ということだが。 もし仕来たりに厳格だった長兄が生きていたら、さぞかしあれやこれやと大忙しだったろうが、そういうことにうとい次男と三男坊には、そもそも仏教徒でもないし、関心は薄い。葬儀会社が手配してくれたお坊様の宗派は、中陰の概念はないそうなので、そういう機会に遺族が集い思いをはせるだけで良いのだそうだ。

というわけで先日、皆が母の家に集まって食事会をした。母の希望で、観音様を飾った。母の話によれば、自分の死後、自分に代わってこの観音様が私たちを見守ってくれるのだそうな。母の指示で新調した観音様は、遺言で母と一緒に焼いた前の観音様とは少々違う。同じ職人さんが作ったそうだが、前より年月が経って腕が上がったのか出来がはるかに綺麗。言っちゃあ悪いが、前のはまるで中学生が作ったような代物で、これでうん万円?と耳を疑った。でも母はとても気に入っていた。いかにも手彫りという感じが良かったのだろうか。

新しい観音様、デザインも大きさも全く同じ。因みにお値段も。この10年程の間に何があったのだろう。あの荒っぽい作りが、絵にかいたような美しいお顔で、お肌表面もツルツル、前のような粗さは微塵も無くなめらかでとてもきれいだ。不揃いが目立ったバックの細部も今回は完璧。こんなに綺麗だなんて、まるで型取りした大量生産品のよう・・・うん?え?まさかね。うーん、あれ?いやいや、ああよかった、プラスチックではなさそうだ。でも本当に手彫り?と疑いたくなるほどキレイ。いやいや疑ってはいけません。きっと、あの中学生が、名工に昇華したのだろう。

兄はこれを飾る仏壇を購入した。木目プリントを貼った板ではなく一枚板製で、小さいにもかかわらず高価だったという。確かに高級感がある。間接照明がついていて、観音様が後光をさして見え、とてもいい感じだ。でも思うに、どれも木製で和室だから周囲も燃えやすい物ばかり。これでろうそくやら線香やらで火をともすと、二世帯住宅で弟のまだ小さな息子が出入りするので、ちと心配だ。観音様も怖がっているかもしれない。大人が居ない時は火気厳禁だね。

今年は季節外れの暑い日が続いたが、山はすっかり秋。かなり冷えてきた。母が居た7月の名残りはもうない。尻もち事件で猛暑の名古屋に帰り、8月に亡くなった。山では「涼しい!気持ちがいい!」と喜んでいた。山に来たことで死期が早まったのか名古屋へ帰ったからか、それは分からない。ただ、最後に二人っきりで山で暮らし、尻もち事件が起きるまでは毎日一緒に笑い楽しく過ごせたことが、何よりも良かった。親不孝者だったが、最後に親孝行のまねごとが出来た。チュー太郎も大活躍したね。「本当に可愛い子」と毎日褒められていたね。ドーベルマンは癒し犬だ。

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毛艶ピカピカ黒光り。晴天の光のせい?

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少しやせ気味か。

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黄色い葉っぱが美しい

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寒々とした道路。日が暮れるともうかなり寒い