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第173話 愛犬マッサージ

2014年07月19日 18:51

最近ちょくちょく顔を出す元妻が、先日私とチュー太郎を見て、「大豚子豚」などとからかった。鍛えているのか彼女はとてもスリムな体をしていて、フフンと自慢していた。隅々まで調べたわけではないからアレだが、確かに体つきは20代前半の頃と見た目ほとんど変わらない。でも加齢と共に体重が増加するのは自然な事で、倍増した私はちと太り過ぎだろうが、全然変わらないのも不自然ではないか。まああれが外見命型女性の、努力の賜物なのだろう。また、白は七難隠すとばかりに、日光に当たる事を極端に嫌う女性も多い。


健康の為には、多少は当たった方が良いと思うのだが。ちなみに男性は、痩せ過ぎて不健康な女性にはあまり性的魅力を感じないものだ。そういえば孤独な中高年男性を大勢食い物にし死刑判決を受けた魔女達は、皆太っていたような気がする。ニュースで見て、あんな、いわゆるモデルさん的美女とはかけ離れた黒豚さんたちが、どうして大勢の男性を誘惑できたのか、不思議に思った人も多いのでは。 ・・・ 怖いねぇ。おいらも気を付けよっと。


痩せた犬と太った犬とでは、どちらが可愛いだろうか。痩せ過ぎた犬など、今にも死にそうで、可哀想とは思うが可愛いとは思えない。では太った犬は?それは犬種によるだろう。うちの子はドーベルマン。やろうと思えばすぐにでもダイエットできる犬種だ。「ぶーベル」などとからかわれたチュー太郎。まだ3歳にも満たないが、食べ放題の時期はとっくに過ぎ、今度は、そろそろ太り過ぎに注意する時期になった。性格はまだまだこんなに子犬っぽいのに、もう大人の体になったんだね、と感慨もひとしおだ。ちなみにチュー太郎が今一番喜ぶパパのサービスは、ライオンごっこ。もともとはダイエットマッサージだ。


マッサージ兼調教の一環として初代のドーベルからやっているのだが、大きく重たくなったチュー太郎にも、これからは必要だろう。やり方はこう。人間の赤ちゃんにする「いないいないバア」をして手を広げ、そのまま「ガオー!」とライオンに変身。ライオンになったつもりで広げた手に爪を立て、怖い顔をして牙を剥き、そのままワンコの柔らかいはらわたを食べるつもりでかぶりつく。そして残り全身も食べ残さないように「ガオガオ」とかぶりつく。もちろんフリだけで私は本当に噛んだりはしないが、呆れたことに元妻は初代チューちゃんのとき耳を本当に噛んでいた。あれでは遊びにならないでしょ可哀想に。


爪はもちろん適時強弱を付けながらくいこませる。覆いかぶさるように両肩から始め全身くまなく。当然もんだりさすったりもする。そして最後は、抱きしめて、頬ずりの要領で私の顎で顔中美顔マッサージ。終わると、そのまま私の胸で眠ってくる。眠ると可愛くて、本当に愛しくなる。不思議だが、このライオンごっこのとき、なぜか掛け声がいつも「これこれ」になる。 「可愛いねぇチューちゃんこれこれ」とか、「ムフフフフ、ガオー!これこれ」とか、ただ単に「これこれムチュー!チュチュチュ!」とか、「チューちゃんチューちゃんこれこれ」とか。 ・・・ これ、他人が見たら、相当変かもしれない。


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ミッキーマウスのような可愛い耳

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大きな体を吹っ飛ばす筋肉

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ワンカップ減らしただけでだいぶスリムになった。うらやましい

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相変わらず猫背

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大きな木を一本切った。庭がかなり明るくなった

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リビングでくつろぐチュー太郎。外は激しい雷雨中

 

第172話 多くの若者の命を救った犬

2014年07月04日 17:16

この写真のドーベルマンは、アメリカの多くの若者(兵士)の命を救った名犬だそうな。音に弱いから戦場で犬は役立たずという説があるが間違いだ。うちの子は間近で何度落雷しても平然としている。音に弱い犬を連れてくるから役に立たなかっただけの話だろう。アメリカのドキュメンタリー番組ディスカバリーチャンネルでも見たことがあるが、この子たちの活躍は、泥沼のゲリラ戦に持ち込み不意打ちを仕掛けてくる敵軍に対しては、予想をはるかに超えるものだったようで、その神がかり的な注意力で素早く攻撃を察知し防御に貢献。写真のこの戦場沖縄では米軍側にも多大な犠牲が出ているが(大半が前途有る二十歳前後の若者)、この犬たちが居なければ、さらにいったいどれほどの犠牲者が生まれたことか、想像するのも恐ろしいほどだという。


くわえている戦利品が戦利品なのでちと複雑だが、まあ終戦後は手のひらを返したようにアメリカ万歳アメリカ民主主義最高、政府が先頭に立って日本はアメリカの良き同盟国です!と言っているわけだから、彼らの犠牲者が減った分怨みを買う事も減ったわけで、結果的に戦後の日本にとってもこのワンコたちの活躍はプラスだったといえるかも知れない。でもこの子たちは残虐に人を襲った犬では?否、それは漫画や映画の話だろう。現実の戦場でそんな事をすれば銃で即殺されるだけだろうし自軍の居場所を敵側に教えるようなもの。Dチャンネルなどが語るように、もっぱら探知レーザー的な役割が主でただ味方の兵士の命を救う事に活躍したというのが事実だろう。

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このドーベルマンが救ったアメリカ兵の数は一体どれぐらいなのだろう。テレビでは彼らの活躍をかなり大袈裟に言っていたが、仮に数人の命を救っただけでも偉い。でも実際はもしかして1000人? あるいはそれ以上? そう思って改めてこの写真を見ると、何か深いものを感じる。おそらくカメラマンの要求でかざしたであろう戦利品には目もくれず犬を見つめる若い兵士の眼差し。丁寧な傷の手当の包帯。兵士の又の間にゆったり座り、がっしり頭を撫でられる堂々たる姿。 ・・・ 政府は事実上一般住民にさえアメリカ軍に降伏することを禁じていたため、多くの女子供老人まで巻き込んだ正に地獄そのものになった戦場での撮影だが、それを感じさせない、ふたりの愛と絆を感じさせる写真となっている。


だがこのワンコたちの末路は悲しいものだった。番組でもアメリカ史の汚点だと激怒していたが、真の英雄であるこのワンコたちも帳簿上はただの物資。終戦後現地にあふれかえった膨大な物資の処分を決める前線を知らないエリート官僚たちは、本来なら後年の軍用犬のように勲章をもらって堂々凱旋するはずなのに、ちゃちゃっといい加減にきめた決定は、もう用済みだから他の不要品と一緒に現地で廃棄処分、すなわち殺処分。現地の住民が噛まれたりするなど怪我人が出ないよう速やかにと。つまりこの写真からわずか数か月後にこのドーベルマンは、死を迎えたことになる。おそらく処理したのは共に最前線で戦った兵士たちではなく、戦いとは無関係だった雑用係の人だろう。後にそれを知った兵士たちの慟哭は、察して余りある。


ところで報道によれば、戦後約70年たってついに日本は堂々戦争ができる国に復活したのだそうな。安倍首相閣下様のトークがまた凄かったらしい。毎日新聞によれば、政府は「国の存続と自衛のため」という、あのナチスと同盟を結んで先の大戦争やらかした時の台詞を、そっくり偶然なのか意図的なのか知らないが使ったのだそうな。じゃあいざ戦争となったらまた降伏を認めず一億総玉砕なんていわれるのだろうか。自爆攻撃なんて嫌だなあ。そういうのは若い子だけにして、私たち年寄りは免除してもらえるだろうか。


冗談はともかく真面目な話、是非は脇に置いて、個別的自衛権(第三者にも完全に明確な正当防衛行為すなわち不戦の誓い)と、集団的自衛権(利害が伴う軍事同盟すなわち戦争参加の是認)にはそういう違いがある。第二次世界大戦以後も世界は戦争が続いたが、日本が巻き込まれずに済んだのはこの集団自衛を禁じていたためだ。憲法9条がそれを禁じていると戦後一貫して歴代内閣は明言していたのだが、いつの間に法律が180度変わったのかと、まるで9条を無視する現政府の態度に嫌味の一つも言いたくなる。そういえば統帥権とやらを持ち出して同じように憲法の解釈を勝手に変えて、挙句の果てには極端に軍国化し、あの大戦争を引き起こしたんでしたよね・・・などとドーベルの頭をなでながらつぶやいてみる。

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平和が好きな私とチュー太郎