FC2ブログ

第160話 ディンゴ 悪魔から天使へ昇格

2014年01月17日 12:33

最近NHKBSで面白い海外ドキュメンタリーを見た。物語の主役はオーストラリアの野生犬ディンゴ。冒頭番組では、これでもかというぐらいディンゴへの恐怖心を煽る。曰く「ディンゴは群れを成して人を襲う」、「幼い子供をさらって食べた」、「生き物を手あたり次第何でも殺す」、「2千頭いた羊を面白がって一晩で全部殺した」等々。養羊家である番組のアンカーマン自身も、一晩で大切な羊の多くを殺されたことがあり、犬の訓練士の資格を持つ愛犬家でもありながらこのディンゴに対してだけは、強い嫌悪感を持っているようだった。2千頭も殺された老夫婦の話を聞き、羊たちの無残な写真を見て、彼もこらえきれない様子だった。こんな調子だから街頭インタビューで聞こえる意見はディンゴ駆除一色。「奴らは悪魔だ!皆殺しにすべきだ!」等々。


私は即座にその意見はおかしいと思った。白人入植者が原住民を「駆除」した歴史を思い出したからだ。野犬と人が同じところで暮らしていれば、一定の確率で何かトラブルが起きるのは当然だ。私が幼い頃は周辺(名古屋市)でも起きていた。今でも世界各地で起きている事だろう。ましてや現地のように何千年も前から野生犬が暮らす地域に人が羊等を連れて勝手に入り込んだのだ。どうなるかは火を見るよりも明らかだろう。ディンゴの責任なのか? そもそも人を襲う確率は本当にディンゴという犬種は多いのか。これは個別の事件をいちいち取り上げて「○○人は盗っ人ばかり」と人種差別をする連中と同レベルの話ではないのか。また、駆除をしている者達に対し、駆除される側が敵意を持つのは当然なのではないか。子供を守ろうとする母犬の抵抗は「この野郎!」と人から非難される事なのか。そんな事などを思いながら番組を見続けた。


番組の中盤では、世界最大の檻といえるディンゴフェンスを紹介していた。実に数千キロにも及ぶ、中国の万里の長城もかくやという長大な建造物だ。入植者たちのディンゴへの恐怖心が如何に強いかこれが物語る。番組は、罠に捕獲されたディンゴも、如何にも怖そうに描き、(野犬だから当然だと思うが)「ディンゴは咬みついてくるよ」と係官は恐れていた。しかし悪魔悪魔と散々強調されていた番組の様子が、中盤から変わってくる。まず一枚の写真が、決定的にディンゴのイメージを変える。それはオーストラリアに白人が入植して間もない頃のもの。なんとディンゴが、原住民の人達の愛する家族、ペットとして、普通の犬のように暮らしているのだ。幸せそうに原住民の子供と頬ずりするディンゴ。ここで私は思い出す。白人たちは原住民たちに何をしたのかを。


その事についてはここでは触れまい。番組の後半は、ディンゴは実は天使なのでは?と一気に話が展開する。何故か。確かに羊は殺す。メェメェ泣いて逃げ回るので、狩猟本能を刺激されるからだ。しかし牛は、ディンゴが居てくれた方がむしろ数が増える事が判明する。理由は草食動物をディンゴが食べるので、牛の餌となる草が育つからだ。実はディンゴは、オーストラリアの砂漠化を防ぐ救世主ではないのか、また、肉食外来種から貴重な天然記念物を守ってくれていることも判明。さらにいえば人間が居ない保護区のディンゴは、原住民と仲が良かった昔のディンゴのように人懐こかった。羊を守るためにマレンマ・シープドッグが絶大な効果がある事も番組は紹介。大規模な羊牧場では難しい問題もあるが、番組はディンゴ虐殺反対という結論を出したようだ。養羊家であるアンカーマンも納得の様子だった。よかったよかった


話変わってスマホ。ドコモのLTE高速で超快適なのだが、おかげであっという間にデータ制限量に。下手をすれば一晩でアウト。ブログにチュー太郎の動画等をアップしたくともなかなか出来ない。写真はおろか文章すら大変。デザリングを謳っているが、データ制限値、一ケタ少ないのでは?.

20131115_143229_convert_20140117121456.jpg
番組見てパパは感激した。これからはディンゴちゃんと呼んだろかチューちゃん  はあ?という顔


後ろを歩かせる散歩の練習。こうやって楽しい雰囲気を作るのがコツかも

実は楽しくし過ぎて別の場所でははしゃいで大暴れに。それは後日アップ


 

第159話 新年早々やっちゃった

2014年01月05日 13:13

あああいつかやってしまうと思っていたが、とうとうその日が来た。寂しいよう、もうキミと会えないなんて。もうキミを楽しめないなんて! あああ時間よ戻ってくれ! くー!!!と、座布団に頭を打ち付け、両手でバンバン叩いたが、もう元には戻らなかった。諸行無常。形あるものは、いつかはこわれるものなのだ ・・・ と悟りを開いた人のように両手を合わせつぶやいてみたが、全然ダメ。煩悩満開。口惜しいよう。うううう。くー。 ・・・ あの感触が忘れられない。ああ指先を刺激する、まるで突き刺さるようなあの鋭いエッジ。舌を切りそうな硬質で極薄の飲み口。あああ、あの最高の快感とは、もう永遠にお別れなのか!


元旦の夜、私はテレビを見ながら一人飲んでいた。少々飲み過ぎた。恒例の、実家の元旦パーティーのお土産でもらったごちそうがたくさんあった。昼パーティーでは主に魚介類を食べたから夜はお土産の中の肉類を食べた。とろけるような肉。美味かった。ワインがすすむ。どんどんすすむ。私には、お金持ち時代に買った極上のワイングラスがあった。一個でとんでもなく高い代物だ。今では到底手が届かない物だし、すでにこれを作った作者は亡くなっていると聞く。だからもうお別れだ。あの透明感。触感のツボを刺激し、どんなワインでも美味しくしてしまう魔法のグラス。これに最高のワインを入れた日にゃあもうたいへん。口にした者はエヘヘと思わず顔がにやけ一時的に頭をクルクルパーにしてしまう、げに恐ろしき魔性のグラス。それが写真のとおり、完全アウトに。

20140104_140659_convert_20140105111443.jpg


横でチュー太郎がしょんぼりしているように見えるが、別に奴が壊したわけではない。酔っぱらったパパが寝ているチュー太郎をエヘヘと襲い、しつこくウリャウリャしている間に何かの拍子でコテッとグラスが倒れ、割れてしまったのだ。 ・・・ まあ考えてみればこういうことは初めてではない。ずいぶん前だが、前にもバカラの超高級品をうっかり割ってしまった事がある。あれも、安物ウィスキーを高級酒に変えてしまう魔法のグラスだった。おかげで当時ウィスキーを飲み過ぎていた。飲み過ぎをやめさせるために、こういうグラスたちは次々に割れていくのだろうか。奴らが割れたおかげで私の寿命は10年伸びたのかもしれない、ね。てな事を言って、この名品との別れを明るく祝うとしよう。メデタシメデタシ。 ・・・ ハア(溜息)。



上は最近アマゾンで購入したグラス(写真をクリックするとアマゾンの画面に)。たった2千円ほどだが、なかなかいい。値段が10倍以上する高級品たちと比べれば確かに値段相応だが、デザインが非常に独創的だ。ウィスキーの琥珀色が光り輝き、目を楽しませてくれる。また、このデザインの一部だと思うが、重量が550グラムと非常識に重く、その形状と合わせて、他にない独特の持ち味になっている。斜めに持つと角のエッジが指先を刺激し、高級グラス風の感触をちょっぴり楽しめる。さすがに口に付けた触感はそれなりだが、その分まあ丈夫といえよう。割れても2千円だしね。お勧め。但し酒が美味くなるので飲み過ぎに注意を。


今日も元気なチュー太郎

20131231_090029_convert_20140105111605.jpg
新しい餌を試す。その結果は後日報告

20131231_090350_convert_20140105111540.jpg
試食した後の顔。微妙?

20140102_162502_convert_20140105111503.jpg
正月のチュー太郎 新しい餌のおかげか、やや太り気味