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第143話 引っ張り防止首輪を試す

2013年06月28日 16:02

先日ネットで、犬の足に絡ませ首への負担を軽減する「引っ張り防止首輪」というものを発見した。馬の調教に「シャンポン」等を好んで使っていた私は、もともとこういうものが好きだ。うちのワンコにはまあ必要ないだろうが、懐かしさと興味もあってひとつ購入してみた。値段はおよそ4千円。安くはないが、数万円もする馬用の物に比べれば、リーズナブルだろう。ナントカ薬品という犬用品とはかけ離れた名前のお店からネットで注文して待つこと数日、軽い箱に入って届いた。一週間ほど使ってみたが、第一印象はまずまずだ。装着はそう難しくはない。暴れるワンコでも、なんとか付けられるだろう。ただし勿論普通の首輪の数倍手間がかかる。私はそのせいでもう使わなくなってしまった。


効果はどうか。これは二重丸と言っていい。引くから引っ張るの、重力に反発する条件反射が起きにくいと思われる。やはり普通の首輪より、犬を制御する力ははるかにある。しかも首への負担は無いと言っていいぐらい軽い。上質な紐を使っているので、わきや肩への負担も、よほどの衝撃でなければ大した事は無いだろう。ひどい暴れ犬でもなければ、リスクはそう多くないと思う。私は一週間使ってみて危険を感じたことは一度も無かった。写真の説明のような危険性があったが、この場合も上に引けばいいだけだろう。


ではなぜ私はこれをお蔵入りにしてしまったのかといえば、当たり前だが、引っ張らない犬には引っ張り防止首輪など何の意味も無かった。アップした動画でも思わず「意味ないじゃんこれ」とつぶやいているが正にその通り。装着の面倒くささを考えると、せっかく4千円も出して買ったのだがもう使う気にはなれない。また、この道具には一つ気に食わない点がある。この道具は、ある程度犬が人間より前に出ていないとコンタクトが取れない。つまり微妙なコンタクトによるデリケートな操作が出来ず高度な指示は出せないのだ。飼い主の腕と犬の頭を悪くする道具、といったら言い過ぎか。 まあ、フォローするなら、伸縮リードとの組み合わせが前提だが、この首輪を使うと、犬は自由な空気を感じ、何時もの散歩より、ずっと幸せになれるかも知れない。こうして写真を見てみると、黒い色も似合っているしなかなかカッコイイ。うーん、また使ってみようかな。

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人間も犬も首はデリケート。首に強い衝撃を与えるのは虐待と思う。当然副作用や反発も大きい。

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そこでお勧めしたいのがこの手のもの。抱きかかえるような制御ができる。

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いきなり短いリードでガチガチに制御すると副作用の恐れが。慣れるまで伸縮リードを使う方がいい。

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この手の物で最大のリスクは足に絡まる事だろう。この写真でそのリスクが分かる。

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強い運動は庭で。指示や追い鞭ナシ。掛け声だけで自由に走らせている。

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獲物に突進

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小さく見えるが体重は30kgを軽く超える。それが弾丸のように走り回る。

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草全滅。砂だらけ。おかげで家は汚れるが、砂浴びを楽しめてワンコにはいいかも。


この首輪を使った散歩の様子。車に全然気づかずヤバかった。撮影に使ったスマホ超不調。早くも寿命か。あと一ヶ月で二年。


第142話 知らない犬との接し方

2013年06月11日 19:47

先日あるコメントを頂いた。 うちのドーベルマンは、「もしもパパさんが散歩中に気を失ったり、重篤な症状になったときには、パパさんを助ける人を、間違えて攻撃したりしませんか?」と。 これはなかなか痛い質問だ。前話にも書いたが、チュー太郎は他人への警戒心が強い。まだ小さくて人懐っこい頃、庭に勝手に侵入してきた初対面の人に蹴り飛ばされたり(第89話)、犬嫌いの人に棒で殴られたりと、他人から散々な目に会わされているからだ。他人の前でも私が付いていればチュー太郎はどうにでもなろうが、意識不明など私がそういう重篤な状態になったとき、はたしてチュー太郎はどうなるのだろうか。ここは反省を込めて、今後改善を真剣に考えねばなるまい。先々代のワンコの時は、人付き合いが上手い社交的な妻がいて賑やかだった。そのせいかあの子もとても社交的なワンコになった。二代目のワンコの時も、何かと人付き合いが賑やかだったせいか、まずまず愛想のいい社交的な子になった。あの子たちなら、私を救助しようとする人を困らせるような事はそう無かったろう。同じドーベルマンでも、この点今のチュー太郎とは全く違うのだ。


さてここからが本題だが、ドーベルマンに限らず、知らないワンコは、当然どういうワンコなのか分からないわけだから、まずそこを見極めることが肝心だ。他人を怖がるチュー太郎タイプなのか、先代のように度胸があって人懐っこい子なのか。そして、今そのワンコの感情がどういう状態なのか、近づく前にまずはその犬の精神状態を見る必要がある。もし敵意があるのなら、こちらは犬式に地面にひっくり返って腹を見せて「あなたに敵意はありません」のポーズを取る、というのは冗談だが、こういう場合、とにかく騒がない。何事も静かに、ゆっくりと、スローモーションで。そして、けっして犬を睨まない。犬は敏感に敵意と感じてしまう。興奮させるから声は低めに(声が高い女性や子供は要注意)し、やさしく話し掛ける。そっと慎重に手を差し出す。手は必ず下から出す。手のひらではなく軽く握った手の甲の方が良い。これらの逆は、全て攻撃のきっかけになる。焦らず、ひたすら友達になってくれるのを待つ。クンクンとにおいをかぎだすのがそのサインだ。もちろん友達にならなくてもリードを持ってしまえば犬は制御できるが、友達になってからの方がずっと安全だし、コントロールも楽なはずだ。


でかいドーベルマンは、一般の人にはライオン並の猛獣に見えるかもしれない。また、残念なことだが、ドーベルマンには、殴る蹴るの間違った調教を受けた可哀想なワンコが少なくないかもしれない。 ・・・ そういえばチュー太郎が来る前、こういうことがあった。堤防で一人ぽつんとしていると、大きな犬を連れた親子が向こうから来た。当時犬がいなかった私は、どうしようもなくそのワンコと友達になりたくなった。聞けば、酷いヤンチャで、手に余っているという。「あぶないですよ」と言われたが、犬の専門家のふりをして許可をもらい、どれどれと近づいた。見た瞬間この子は非常に良い子で、ただ人間の愛情にとても飢えていると感じた。で、先ほど書いたような手法で友達になった。よほど人に甘えたかったのだろうか、最後にはもうべたべたな状態になり、飼い主は目を丸くしていた。まあたまたま私と相性が良かったのだろうが、もし間違った形でこの子に接近していたら、こうはならなかったはずだ。ドイツなどの犬先進国では、多くの人が犬への理解と知識が豊富で扱いも上手いという。そういう地域なら、ドーベルを連れた人が倒れても大事には至らないだろう。愛犬家の一人として、自分の住む地域もそうなればいいなと思う。

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人懐っこかった先々代ドーベル