FC2ブログ

第124話 お元気そうで何より?

2012年09月28日 20:43

こちら八ヶ岳の山地では、名古屋の真冬より寒い?ような凍える日が来るようになった。今日アップした動画は、悪寒に耐えながらチュー太郎の為に山の上の平原を散策している様子。画面からその寒さが伝わるだろうか?まだ名古屋が真夏日だなんて、信じられない話だ。私は風邪(インフルエンザ?)をひく時、いつも「あ、やばい」とか、「ウィルスに感染したかも!」と何となく感じるのだが、この日も正にそんな感じで、案の定最悪の夜を迎える事になった。


様子が明らかに変と感じながら下山し、ふらふらと自宅に向かう。チュー太郎が心配そうにパパを見る。こういうとき引っ張らないワンコはありがたい。あまり通りたくないが近道だから、やむなく前話の犬嫌いの人、の家の前を通る。こういうときに限って家の外に居る。せっせと洗濯物などを片付けていた。「こんにちは。お元気そうで」と声を掛けようと思ったが、何だか皮肉を言うような形になりかねないし、そのとき私はフラフラ状態でとてもお元気ではなかったので、無視することにした。気付かない振りをしていたので、向こうも無視していたのか、ガオ~と怪獣のような顔でこちらを睨んでいたのかは不明。ま、いずれにしても、お元気そうで何よりっす。


とりあえずベッタリ汗をかいていたので風呂に入る。プラスチック類を使っていないここの風呂は、まるで氷室のように寒い。湯を入れ、熱いシャワーを部屋中にかけ、風呂場を充分に暖めてから入る。そして風呂から上がると素早く体を乾かし、ベットに入った。PCをいじりながらTVを見る。餌をたらふく食ったチュー太郎は早くも隣でクースカ寝ている。私もうとうとしてきた。今から思えば、ここでそのまま寝るべきだった。そうすれば、翌朝すっきり何の苦しみもなく目覚めた事だろう。しかし、「夕ご飯を食べなきゃ」という固定観念が邪魔をした。そして、のどは痛いし悪寒がするので、久しぶりに酒でも飲むか、と魔が差す。


酒飲みなら分かると思うが、久しぶりの酒は、非常にうまい。鯖缶を肴に酒を飲みながら途中まで見ていたドラマ「チング」の続きを一気に見る。主演女優に惚れる。ああいうヤクザ映画に、どんぴしゃの、幸薄な美しい女性。いいな~とテレビにかじりつく。酒がどんどん進む。結局最終話、死刑になるまで見る。う~ん、このドラマ、なぜ最初に種明かしというか結末を明かしてしまったのか。結末を徹底的に伏せられて、ああいう結末を見せられれば、感動は10倍、いや100倍になったと思うのだが。オーソドックスを嫌う粋がった才能の勘違いというよくあるパターンか、初期の雑な作りを視聴者が耐えられないと判断し、ヤクザ物の映画が好きな客を食い止める為にわざとやった事か。いずれにせよ実に惜しい。俳優陣は皆素晴らしかった。軍政と戦う民主化のエピソードがドラマに厚みを加えていた。その点2時間で終わる映画版よりよほど良かった。このドラマを見るのなら、結末が事前に分かる最初の数話は後で見る事をお勧めしたい。


さて話がそれたが、地獄は見終わった直後から始まった。とにかく酷い高熱にうなされ、もうどうしようもなく苦しかった。こういう時一人は本当に辛い。そして、何とか朝を迎える。チュー太郎が起こしに来る。トイレに出してやる。放して運動させてやりたいが、誰かさんのせいで、もうそれは出来ない。こっちはまだフラフラなので、可哀想だが朝の運動は無し。餌をあげてリビングに入れる。すると私の居る和室に侵入して来る。「もう~やめてよ~」と怒るパパを無視して何やら取り出してイタズラする。なんと病院から貰ったパパの薬だ。ゴラァ~と叱る。でもよく見ると、あれ?それ、もしかして、前に蓄膿症でもらっていた、とんぷく薬?まだ残っていたの!チューちゃんひょっとして、「これ飲めワンワン」と言ってくれてるの! ・・・ 飲んだら一発で熱が下がり、頭痛もとれ、昼までぐっすり寝むれ、すっかり良くなりました。メデタシメデタシ。ありがとうチュー太郎。でも、できれば昨夜教えて欲しかったぜ。


平原で運動。収縮式リードをくわえて走るチュー太郎

IMAG1382.jpg
こちらはすっかり秋

IMAG1378.jpg
涼しい風にご機嫌なチュー太郎。すすきが美しい

IMAG1387.jpg
山ではリードをとても嫌がる

IMAG1386.jpg
でも無しを嫌がる人が居るから仕方がない


 

第123話 チュー太郎は俺が守る!

2012年09月22日 12:24

前にも書いたが、私は犬に襲われ重傷を負った事がある。だから犬嫌いの人の気持ちは分かるつもりだ。しかしだからと言って、そういう人たちに動物虐待の権利が生まれるわけではない。健全な動物愛護精神を持って欲しいと強要するわけにはいかないが、せめて彼らも生き物なのだということを理解して欲しい。「彼女」は言う。「ドーベルマンだなんて、そんな凶暴な犬種を飼うのは非常識。平穏な生活が犯される。どうしても飼いたいと言うなら一日中檻に入れて鎖で繋いで!」 ・・・ 言うまでもなく、そんな行為は欧米では動物虐待の犯罪で、やれば私は逮捕され刑務所行きになるだろう。日本では珍しくない行為だが。


つまり「彼女」は、ここ日本では特に変な人というわけでなくむしろ普通で、ドイツの町ように、犬がのびのびとくつろぎ、よく調教され、ほとんどの人がリード無しで散歩しているようなこの別荘地が日本では特殊なのだろう。私は先日の、チュー太郎の交通事故の影響で、ここ最近はリードを放すことには非常に慎重で、めったに放さず、放す時は周囲に車や人が居ないか、細心の注意を払っていた。また、「待て」と「呼び戻し」にも、訓練でさらに磨きを掛けていた。


ところがある雨の日、リードが無い状態のチュー太郎が、たまたま通りかかった彼女に、「こんにちは~」と愛想を振り撒きながら近づいて行ってしまった。すると彼女は、「ぎゃ~」と大袈裟に悲鳴を上げ、私をののしり激怒した。「ああどうもすみません」と何度も謝罪し、「こい」とすぐにチュー太郎を呼びよせ繋いだ。彼女とチュー太郎の距離は、最小でおよそ10メートルだろうか。だからもちろん彼女を噛んだわけでもなく、飛び掛ったわけでもない。しかし彼女は、チュー太郎のせいで、ヘルニアになって寝たきりになったと主張している。あれ?普通に自宅まで歩いて帰ったはずだが?それに、腰が痛いのは前から言っていたことだし・・・とにかく彼女は村中の人々にそう言いふらしている、と他のご近所さんたちから聞いた。


チュー太郎に襲われたというのは事実に反するし、私が謝罪せずに知らん振りしたという話もデタラメだ。そういう悪質なデマを流されるのは極めて不快。しかし事はどんどん大きくなり、彼女の友人は警察に通報、「凶暴な」チュー太郎を殺処分せよだの、賠償金を出せだの、と鼻息がとても荒いらしい。私は周囲からセレブと思われているのか、叩けば金を出すと思われているようだ。特に賠償金の話が盛んに出ているのだそうな。対人賠償付き動物保険に入っているから、もし払う事になれば保険会社に任せるが、おそらくこれは無理だろう。何日たっても警察が来ないところを見ると、警察からも相手にされなかったのだろう。だって、飛びかかられたわけでも噛まれたわけでもなく、犬を見て私は怖かったというだけの話なのだから。


まあ、彼女たちはご高齢。考えるにこれは、硬直した脳が発令した一種のゲームではないだろうか。やれやれ、意地悪ばあさん達に、適当にいじめられることにするか。反撃すればどうなるかは分かりきっている。ただ残念なのは、犬好きの仲が良かった方々がお年でどんどん減り、ああいう人たちが何故かしぶとく生き残っている事だ。う~~ん、人に意地悪する事が長生きの秘訣?(笑)  


冗談はともかく、犬などこの世に存在しないほうが良いと考える極端な動物嫌い、犬嫌いな人が複数(2人?)付近に現れた事は、犬の楽園だったこのコミニティーの雰囲気を一気に変えてしまいそうだ。「彼女」の「友人」は、鹿に庭を荒らされた糞をされた!と激怒していたが、そもそもこういう山奥で暮らすのに向いていないのではないか。何かにつけ盛んに役場にクレームをつけているそうだが、東京へ帰ることをお勧めしたい。彼女らにとって、チュー太郎の命など虫けら同然。もし今回の件以上のことが何かあれば、もっと強く殺処分を要求されるだろう。救いは、犬が居ないこの人たちは、家の中にこもりがちで、めったに顔を合わすことは無いことか。ベストは彼女らに動物好きになってもらう事だが、それはメンタルクリニックの領域。彼女たちと分かり合おうとするより、バッタリ会った時間を記録し、会わないようにするのが賢明だと思う。



傷が癒え、マテと呼び戻し訓練を再開。犬の安全の為に

IMAG1348.jpg
犬嫌いの動物虐待集団に殺されないよう守ってやらねば

 

第122話 カラーバリケンネル使用感

2012年09月16日 02:43

チュー太郎が車に轢かれて以来、何かと神経質になっている私だが、そんな折、ゲージを壊され脱走されるという事件が起きた。食料品の買い物に行って一時間ほどで帰宅、帰ってみると家の中は悲惨な状態だった。今度機会があったらビデオに撮ろうと思うが、チュー太郎は巧みにドアを開ける。押して開けるドアならどんなワンコでも出来るだろうが、手前に引くドアを瞬時に開けるワンコは珍しいだろう。先日トイレの水道管の工事に来ていた犬好きの青年も、非常に驚いていた。私がドアを開けて入ってきたと思って話しかけていたら、そこにはチュー太郎が居た。「おおお客さんがドアを開けたんすか?」、「いや、そいつだよ。ほら」、(一瞬にしてチュー太郎がドアを開ける)、「ギエ~怖いっす!」


風呂場へ入る鍵付ドアノブをはずし、リビングに付け換え、鍵を掛けている。数年前先代チューちゃんにリビングに侵入され、冷蔵庫を荒され、もうメチャメチャ悲惨な状態にされた事があるからだ。チュー太郎も、なぜかドアの開け方を覚えてしまった。だからこの山荘で留守番をさせる時は、必ずリビングのドアには厳重に鍵を掛ける。しかしそのせいで浴室(洗面室・脱衣場)へのドアは鍵無しになってしまった。同じような物を探してみたが無かった。まあここには、あいつが欲しそうな物は特に無いし、ま、イイか、と思っていたら甘かった。玄関中に撒かれた入浴剤やら洗濯物やら、トイレからは掃除道具やらと、とにかく玄関を開けてビックリな状態。でもチュー太郎は悪びれた様子も無く、「パパおかえり~」とうれしそうな歓迎を受けた。(可愛いけどくくくっそ~)


バリケンはあまり好きではなかった。通気性に問題が有りそうだし、最大の欠点は、なんといっても、せっかく飼っている動物を見えないからだ。これでは意義が半減するではないか。だから私はゲージばかりを使ってきた。しかし自宅でも山荘でも、この馬鹿力わんこに破壊されてもはやお手上げ。留守番の時の安全性を考え、バリケンを使う事にした。


さて、使ってみての感想だが、意外と良い。私が購入したのはこれ。
カラーバリケンネル ウルトラ XLサイズ
少々値段が張る物だが、安物買いの銭失いになってしまっては、ゲージからバリケンにする意味が無い。空輸用に推奨されるほどの強度がある製品だが、シェパード用の大型にもかかわらず、驚くほど軽い。取っ手があれば片手でも持てるほどだ。これならサイズが合えば簡単に車にも乗せられそうだ。大きな窓が両側にあるので、開口部と合わせ通気性は悪くなさそうだ。簡単に上下に分解できるので、ホースでジャブジャブ洗えて掃除も楽だろう。そして何より意外だったのは、チュー太郎がこれをとても好む事だ。「ハウス」と命じると、喜んで入る。中に入ると落ち着くのだろうか。このように良い事尽くめなのだが、入れてしまうと見えなくなるという欠点と、大型のせいだが、でかくて邪魔、という欠点がある。山荘はだだっ広いからそれでもいいが、自宅では鉄製ゲージのままにしようと思う・・・


IMGP8164_convert_20120916020803.jpg
興味深々の様子。バリケンが大好きになるよう様々な工作をした。

IMGP8069_convert_20120916015732.jpg
今まで食べた事が無い美味しいごちそうを用意、あっさりバリケン好きに

IMGP8189_convert_20120916021120.jpg
それにしても高価。一粒75円!ちなみに私の今夜のメインディッシュは、同じく75円の鯖缶。(笑)

IMGP8132_convert_20120916020042.jpg
当分ご飯もバリケンの中で

IMGP8114_convert_20120916015811.jpg
わざと少なめにして、おかわりをバリケンの中で待たせる

IMGP8188_convert_20120916020918.jpg
昼間のひと時。チュー太郎を見守る二代目の絵。バリケンは玄関の中に

IMGP8205_convert_20120916021259.jpg
最近こっている茶。愛用の茶道具。茶碗は最高級品で約一億円。 というのは冗談で、気に入る物が無かったので自分で作った茶碗。見た目の美しさだけでなく、持ち応えと飲む時の茶の香りの拡散が素晴らしい。(自画自賛)


 

第121話 順調にリハビリ中

2012年09月10日 15:50

ケガをして今日で9日。さすが若犬、順調に回復している。レントゲンの検査で、わずかに黒い陰が見え、少しひびが入っているかもと医師から言われていたが、もう痛がる様子も無く、歩様もしっかりしている。安静のためまだ走らせてはいないが、並足早足は全く問題ない。傷口をなめられないように注意してくださいと言われたが、これが一番困った。犬は傷口をなめるからだ。カラーを付けてみたが、足先の傷は防御不能。傷口に塗る高価な薬をもらったが、これでは無駄になる。そこで塗ってから1時間ほどは完全監視でなめられるのを防いだ。おかげで傷口はすぐにふさがったと思う。(ところで犬用の薬って、どうしてこう高価なのだろう。人間用の数倍はする。今回も、痛み止めと抗生物質と塗り薬の3品で、驚くべき金額を請求された)

一週間ほど安静にし、35度の猛暑の自宅から、週末涼しい山へ帰ってきた。山はいい。本当にホッとする。夜は寒いぐらい涼しく、チュー太郎の療養には最適だ。自宅ではハアハア言いっぱなしだったが、ここでは気持ち良さそうにぐっすり眠っている。傷もみるみる良くなった。


傷は良くなったが、重要なのは、今後の調教方針をどうするかだろう。また車を追いかけ、事故を起こさせるわけには行かない。今まではイギリスのジョン・ブラッドショー博士が提唱する犬の調教方法 (詳しくは以下の本参照)
犬はあなたをこう見ている ---最新の動物行動学でわかる犬の心理
と同じ考え方だった。NYタイムズでも絶賛され、BBC放送でもそれを元にドキュメンタリー番組が制作された比較的新しいものだが、ドーベルマンの調教をして20年の経験から、私はその考えに強く共感した。今でもそれに変わりはない。

そして、それに対し、真逆な考え方が、ある意味昔ながらの方式といえる、アメリカで大人気の、「カリスマドッグトレーナー 」の、シーザーミラン.だろう。このふたつの考え方、方式は、完全に相容れない。ただ、私が支持する前者には、北海道の大草原で住むような、恵まれた環境がなければ、一般の人には難しいかもしれない。現実問題として、例えばの話、東京でドーベルマンを放し飼いにしていれば、すぐに警察が飛んでくるだろう。


私はシーザーミランの考えには反対だし、彼のせいではないが番組PDのああいうトリック的演出には嫌悪感を持つし、その他様々な疑問を持つが、せまっ苦しい都会の中で犬への知識が乏しい人々に囲まれる現実の世界において、彼の方式にも一定の評価をしたいと思う。彼の方式は、まあ、ようするに、がお~~と犬を恐怖でびびらせ、服従させろということだ。


ああやだやだ。そんなことをしたら、せっかくブラッドショー博士が想定したような最良の性格に育っているチュー太郎が、人間嫌いに成ってしまうではないか。性格が悪くなると、言う事を聞かなくなる、そうすると人間が怒鳴るようになる。すると、ますます性格が悪くなる、の悪循環。博士が指摘したとおりの状態になるのは目に見えている。どうしよう。でもこのままでは心無い運転手にバーンと跳ね飛ばされる可能性が。 ・・・ そうだ、シーザーの方式も一部取り入れて、中途半端に育ててみよう。飼い主の私がかなり中途半端な男だから、案外ピッタリコンビになるかも。 ・・・ ああこれでシーザーの言う所の中途半端に育てられたレッドゾーン犬の一丁上がりか。 う~ん



厳しい雰囲気の散歩訓練。今までと違ってわき見厳禁の怖い雰囲気に戸惑うチュー太郎


山ではリードを放して様子を見ながら散歩。いつでもリードを踏めるようにしてある。


IMGP8012_convert_20120910132403.jpg
山に帰ってきたチューちゃん

IMGP8013_convert_20120910145755.jpg
傷の状態

IMGP8052_convert_20120910150519.jpg
パパを床に座らせ自分はソファでゆったりくつろぐチュー太郎。ま、ケガ人(犬)だしね。

IMGP8054_convert_20120910150729.jpg
シーザーが見たら激怒するシーンかも。でも大丈夫。既にチューちゃんは可愛い性格になっているから

IMGP8058_convert_20120910151104.jpg
新兵器でブラッシング

IMGP8060_convert_20120910151328.jpg
百円均一で買ったブラシ。これ使いやすくて素晴らしい!チューちゃんピカピカ!


 

第120話 チュー太!車にひかれる

2012年09月03日 14:10

やってしまった。
幸いケガは大した事無かった。レントゲン検査の結果骨に異常なし。しかし、左前足を轢かれたようで肉がそぎ落ちている。獣医師の診断は、全治一ヶ月。しばらくは安静が必要とのこと。抗生物質と痛み止めと塗り薬を処方された。毛根が根こそぎそぎ落とされているので、治っても見た目は変になるが、後遺症とかは、「それほど心配はないでしょう」ということだった。

事情はこうだ。昨日昼過ぎ、トイレに行きたそうだったので玄関から出した。そこへ郵便局の軽トラが通った。玄関から道路まではかなりの距離がある。車を見て興奮するような事は今まで一度も無かった。記憶に無い。だがこの時チュー太郎は、止める間もなく、あっという間に階段を駆け下り、車を猛然と追いかけて行ってしまった。通常呼べばすぐに帰ってくる。草原などでは、呼んですぐに帰ってこない事は無かった。だがこの時は来ない。数分も掛かってやっと帰ってきた。血だらけの姿で・・・

最後に力を振り絞って、ヨロヨロと私に近づき、私の手をなめ、ほめてくれる事を催促してきた。本当に、もう大袈裟なぐらい「パパ・・・僕もうダメ・・・」という態度だった。「チューちゃん!しっかりしろ!」と涙声のパパ。取る物も取り敢えず、大急ぎでチュータを抱え車に飛び乗り、私は病院へ向かった。いや、その前に、出血がひどかったので、消毒薬をべちゃべちゃっと掛け、無菌ガーゼをはり、包帯でぐるぐる巻きにして車に乗せた。

山を駆け下り、ふもとの動物病院へ飛び込んだ。しかし昨日は日曜日。残念ながら電話を鳴らしてもドアのベルを押しても、返事は無かった。どうする?この田舎町で他を探すか。そうだ、ここからなら、高速に飛び乗れば3時間余で自宅の方の、チュータの主治医、かかりつけの動物病院へ行ける。あそこなら大きいから日曜でも対応できるはず。早速電話を入れてみる。留守電だ。うーん嫌な予感、でもここに居ても仕方がない。取り敢えず行ってみよう。私はそのまま高速に飛び乗った。

険しい道程だった。チュータはキュ~キュ~、キュ~キュ~と泣き続けるし、トイレはするし、途中、前が見えなくなるような大雨に遭遇するし、19kmもの渋滞にハマるしと、散々だったが何とかたどり着いた。ところが、あともう少しで名古屋という所で電話が鳴る。出てみると目指している病院からだ。「すみませ~ん今日は先生不在なんですよ~、ヨソへお願いできますかぁ~」だって。「ウ~~・・・」とワンコのような変な溜息をつく私。そこへ、「出血はまだ続いていますか?」と聞かれる。「どうやら収まっているようです」と答えると、それならそれほどの緊急性は無いらしい。少し触った感じと見た感じでも、骨折とかは無いように思えたし、なにせ若い動物の生命力は強い。包帯巻きの欠点を知りつつ、ペロペロなめられるのを避ける為に今日はそのままにし、私は、翌朝一番に主治医のところへ行くことを決断した。自宅へ到着してみると、幸い心配していた酷暑はなく、雨上がりのせいか涼しい風が吹いていた。


調教チームがあれば、今回のような事が二度と起きないようにする事は簡単に出来る。問題なのは私ひとりだけということだ。どうする?伸縮ロングリードに掛けて車が通るのを待つか。でも普通の車には反応しない。郵便局のあの赤いワンバックスカーをあの場所でひたすら待つしかないのか。あるいは「カリスマドックトレ」風の徹底した調教で犬の心を固まらせ、今は愛きょうたっぷりの、この可愛い可愛いチュー太郎を、初代チューちゃんのようなロボット犬にしてしまおうか。う~ん、悩むところだ。何か良いアイデアを考えねば ・・・ でも案外、今回の件で痛い思いをし、もう二度と追いかけないかも ・・・ だといいのだが、逆に「今度は負けないぞー」と余計にはりきって車をやっつけに行くかもしれない。チュー太郎の性格を考えるとその可能性高し! やれやれ

IMAG1338_convert_20120903135643.jpg
写真では分かりにくいが深くえぐれた肉

IMAG1333.jpg
写真では分かりにくいがキレイな私の足

IMAG1335.jpg
それにチョッカイを出してくるチュー太郎

IMAG1242.jpg
こんな平和な日々に戻ってくれればいいが

IMAG1340.jpg
ケガを痛がるチュー太郎(病院にて)