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第102話 手術成功~半月のお別れ

2012年04月24日 14:59

土曜日に予定通りの診察をしてもらい、そのまま緊急入院。翌日手術となった。日曜の朝に電話があり、今から麻酔をかけて昼から手術するという。この日は酷い雨だった。外を見ていると、風も相当強かった。 ・・・ なかなか電話が来なかった。ああかなり苦戦しているのか、と思った。そわそわしながら私はひたすら電話を待ち続けた。そしてやっと電話が鳴った。手術は成功した!そして全身麻酔から生還し、現在意識混濁状態だが、順調に覚醒しているという。  私が行けば、喜び、大興奮状態となり、里心も付いてしまう。前回をもはるかに上回る大変な手術が行われ、チュー太郎には当分の間絶対安静が必要だ。会いたいのなら、まだボ~~としている今しかチャンスは無い。私は院長の許可をもらって、大雨の中、車に飛び乗り、病院へ向かった。


到着すると、やれやれと虚脱状態の3人のナースが居た。いつも「チューちゃん」と、チュー太郎を可愛がってくれる若い女の子たちだ。日曜日の朝から緊張を強いられる大手術をやり遂げ、予断は許さないがとりあえずほっとした、という表情にみえた。「チューちゃん、お父さんが来たよ~」とナースから言われても、チュー太郎はまだボ~としている。私は、いつものように、チュー太郎を撫で回した。すると徐々に意識を取り戻してきた。よほど泣いたのか、目の周りが、べったりしていた。「偉いぞチューちゃん、よくがんばったね」と私が声をかけると、「きゅい~ん」と、か細い声も出した。


先生に寄れば、内部でほどけた糸が引っ張られ、鋭利な刃物のような状態になり、お腹の中を切り裂いていたという。手術でその切れたところを丁寧に縫い、出血で汚れた内部をキレイに洗い、そして閉じたという。何故こういう状態になったのかは分からない。なんだかの不運が重なったのだろう。だがはっきりしている事がひとつある。あのまま放置すれば、チュー太郎は非常に苦しんだ挙句、早死にしただろう。院長に、チュー太郎の腹を開いた状態の写真を見せられ説明を受けたが、正直完全に内容を把握できたわけではない。ただ、大変な手術を成し遂げてくださった事は間違いない。日曜の朝から頑張った先生と可愛いナースたちに、心から感謝申し上げたい。


縫い目には、湧いてくる液を抜く為のチューブが刺さっていた。今度は絶対入院が必要とのこと。一ヶ月か、最低2週間は必要だという。そしてその間やはり面会もよろしくないという。寂しく悲しい話だ。チューちゃんと会えなくなって今日でもう何日たったろう。ん?日曜に会ってるから、まだ月曜に会ってないだけか。それなのにこの強烈な孤独感は一体何だ? 月曜の朝に電話を入れてチュー太郎の様子を伺ったが、無事順調とのこと。先生も看護婦さんも忙しそうだった。私が電話する事で業務に支障があってはならない。電話も遠慮しよう。もう病院からの電話を待つしかあるまい。そういえば、一ヶ月入院するとして、手術代とあわせて会計はいったいいくらになるのだろう。戦々恐々である。だがまあ、それにしても良かった。あのまま死なせてしまっていたら・・・ほんと大変だったろう。 元気になってね。長生きしてね!チューちゃん


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少し前の写真。朝の光の中で。

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夜、寛ぎのともしびの中で。振り返ればそこにチュー太郎

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パパを見つめる目

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愛くるしい表情。
私にとって既に如何に大きな存在になっているかが分かる写真
・・・もしまた機会があって停留睾丸摘出の手術をするかしないか。
これは正直分からない。ただリスクが高い事はよく分かった


 
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第101話 なんでこんな姿に

2012年04月21日 13:10

当初の予定通り今朝診断してもらった。残念ながら状態は、かなり悪化しているという。再手術する事になり、そのまま入院した。「めったにないこと」だそうだが、内部の縫い目がはずれ、内臓が変な所に飛び出したりして、お腹の中がぐちゃぐちゃしているらしい。このままではアウト。「責任持ってやりますから」という獣医さんの言葉を信じるしかない。元気はつらつの、生後6ヶ月の雄のドーベルマンが、どれほど活発か、もしかしたら獣医さんは見誤ったのかもしれない。今度は頑丈に縫うそうだ。指示通りゲージに閉まっておいたが、わずか1時間ほど買い物に外出していた隙に、鉄製のゲージを破壊して脱走、家の中をぐちゃぐちゃに荒らされてしまった。なんというパワー!これほど元気とは!~~などと喜んでいる場合ではない。 チューちゃんよ・・・そのスーパーパワーを、回復に使ってくれよ・・・アンポンタン・・・

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「ゲージから出せ~」と吼えるチュー太郎

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脱走をたくらんでるような怪しげな目つき

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帰宅したらこのありさま。鉄製のゲージが木っ端微塵

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リビングもこの有様。パパの大事なお菓子全滅。チョコ系が無くて良かった。衣類は何故かパンツだけが悪戯されていた。カメラも悪戯されていたが何とか無事。ただ褒めたいのは、小便がちゃんとシートの上にしてあったこと。偉いぞチューちゃん♪

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ガオ~~と怒られそうだったのに、パパの機嫌がいいので安心した顔


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異様な腫れのせいで横向きになっているペニス
ねえパパ、僕なんでこんな姿になっちゃったの?という顔 ・・・ つらい

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ちゃんと責任取ってよね、という顔

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結局いつものソファ、通称「王様の椅子」で休むチュー太郎

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リラックスしてすやすや眠るチュー太郎。無理やり閉じ込められている時とは大違い。
チューちゃん、がんばれよ・・・

 

第百話 チューちゃん容体悪化

2012年04月16日 22:05

独り者が犬を飼うことの難しさをあらためて痛感している。あれほどの大手術をした後なので、ましてや人間と違い犬は大手術の後でも何をするか分からないから、つまり手術前までのように大暴れするかもしれないのだから、一時も目を離さない完全介護をするか、多くの動物病院がやるように、身動きできないような狭いゲージに閉じ込め強制的に動けなくするか、のどちらかになると思うのだが、仮にゲージに閉じ込めたとしても、うちの子のような若犬が、中でずっとおとなしくしているとは思えない。事実チュー太郎は、昼間ゲージが壊れるほど大暴れして、そのスーパーパワーを持て余していた。入院なら獣医師はこういうときどう対応するのだろう。鎮静剤でも打つのだろうか?。だからゲージに入れるにしてもいずれにしても無人にして放置は出来ない。しかしこういうときに限って、出かけなくてはならない用事ができてしまう。


昨日までは、いや今朝までは全く気が付かなかったのだが、今日昼間私が病院から帰ってくると、チュー太郎の様子がおかしい。手術した腹を見ると、ペニスが隠れるほど大きく腫れあがっている。熱もある。一部では縫い目が張り裂けそうになっている。初代チューちゃんのときと同じ症状だ。私はあわてて獣医に電話し、ただちに動物病院へ向かった。とりあえず溜まった水(血清)を抜いてもらった。しかし、今日で飲み終わる抗生物質をさらに6日分いただき飲ませることぐらいしか今できることは無い。「入院させますか?」と先生はいう。動けないよう頑丈な檻に閉まってくれるそうな。まあそれはいつでもできる最後の手段だろう。チュー太郎にかかるストレスが半端ではあるまい。短時間でも糞尿まみれになる恐れもあるから、傷口にいいとも思えない。現時点では総合的に判断して私の完全介護の方がいいと思った。


この手術は賭けだった。賭けに勝てば、寿命が短か目といわれるこういう劣性遺伝の子が、通常より長生きできるかもしれない。だが、もちろんリスクもある。今回はそのリスクに負けてしまったのか・・・そうではない事を祈るばかりだ。ちなみに停留睾丸摘出手術は動物保険に入っていても対象外になる(はず)。だからそれに関わる費用は全て自腹だ。今回のように術後の経過がこじれたりすると、ヘタをすると、すぐに同種の健康なワンちゃんが買えるほどの金額になってしまう。だからペットショップなどの業者は、こういう子は相手にしない。混じっていれば即座に仕入先に返品だ。売れない。だからあのようにすぐに処分されるというか、このチューちゃんのような扱いを受けるのだろう。


初代チューちゃんのときは、老犬だった。だがチュー太郎はまだ生後6ヶ月の若犬だ。睾丸を除けば元気はつらつの健康そのものの子で、悪性腫瘍に犯されていた2代目チューちゃんとも違う。よし!今日からは、ほんとにほんとに完全看護をするぞ! う、う~~ん、でも木曜日に大事な用事が・・・つ~か買い物にも行かないとオイラもチュー太郎もご飯が無いし・・・独り者がワンコを飼うのは、やはり・・・難しい。 



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「パパどうしたの?なに泣いてるの?」

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「え~?ボク深刻な状況なの?」

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大きなペニスが見えなくなるほど腫れた腹。はちきれそうな縫い目

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「大丈夫だよパパ」



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「僕は勝つ!」と言ってるような頼もしい顔


 

第99話 やはり大手術になった

2012年04月11日 14:51

チュー太郎、生後6ヶ月を過ぎ、昨日いよいよ停留睾丸摘出手術を決行した。この手術には色々な意見がある。中の睾丸が癌化する確率が10倍以上になるといわれるが、実は統計上摘出してもしなくても寿命に大差が無いともいわれている。特にチュー太郎のように、中の睾丸が触診で探せないほど小さい場合、手術のリスクは、メスの避妊手術の比ではない。実際先代チューちゃんの手術跡は、ほんの小さな傷跡ですぐに消えたが、今日チュー太郎を迎えに行って腹を見て私は驚いた。玉袋から胸にかけて金属製のストッパーで厳重に手術の後が縫われていた。やはりここまで大きく切らなければならない大手術だったのか。大きく切れば切るほど剥がれやすい。もちろん剥がれれば致命的だ。初代チューちゃんは乳腺腫瘍摘出手術後それで悲惨な死に方をした。


睾丸摘出手術後、性格が大きく変わるという説もよく聞く。避妊手術をしなかった初代チューちゃんは、大きなオッパイを持って、いかにもお母さんという性格だったが、避妊手術をした2代目チューちゃんは、かなり男の子ぽい性格になった。臆病な初代とは正反対の勇猛果敢な性格だった。この子はもともとそういう性格だったが、手術後さらにそうなったと思う。気が弱くて甘えん坊な性格のこの3代目チューちゃんチュー太郎、今日迎えに行ったら、もう怯えきっていた。きゅい~んという感じで、ベタベタ甘えてきた。家に着き、いつものソファに座ったら安心したのか、まだ昼前なのに、ぐっすり眠った。それらしぐさ全体が、気のせいかも知れないが、なんとも女の子っぽかった。「チューちゃんは今日から女の子なのかな?名前をチュー太郎からチュー子ちゃんに変えてやろうか?」と言ってやった。まあ冗談はともかく、獣医さんによれば、「ホルモンバランスが狂いますので肥満とかにご注意ください」とのことだった。色々ありそうだ。副作用が軽い事を祈るばかりだ。

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今日も陽気なチュー太郎

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りりしい姿

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ボールを咥えた可愛い姿

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チューちゃん、今からねえ、ちと怖い事するよ。頑張ってね

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怖い事って何だろ・・・まさか病院? 不安げなチュー太郎

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怪獣のような口。歯の掃除をしたところ。病院へ行く前に耳と歯の掃除

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手術のあと。肉をとめる金属が痛々しい

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帰宅しいつものソファでくつろぐチュー太郎。やわらか素材のカラー

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チューちゃん痛かったね、怖かったね。 ・・・ うん

 

第98話 地獄の3日間

2012年04月04日 17:51

前々回に書いた謎の激痛は、ようするに急性蓄膿症なわけだが、頂いた薬ですっかり痛みも無くなったので、そのまま放置していた。しかし現実は甘くなかった。菌類も生き物。「死んでたまるか!(薬に負けてたまるか!)」と、気合を入れて逆襲してきた。前回も激痛だったが、今回はそれをも上回る痛みだった。どれぐらい痛かったかというと、もう言葉で表現できないほどだ!徐々にあれ?痛いなと思いつつ本格的に痛み出したのは木曜日。あの公立病院は、外来は午前中で終わり。う~・・と唸りながら何とか痛みを耐え、金曜日の朝を迎える。朝一番に例の歯科へ電話を入れる。すると受付のあのクソ女(失礼!)が電話に出る。痛みを訴えているのに、事も無げに「予約でいっぱいなので月曜日に来て下さい」という。取り付く島もない。ああ何ということか。この激痛を、月曜日まで耐えなくてはならないのか!金曜日の朝、私は絶望的になった。そして、永遠とも思えた、長い長い、本当に長かった地獄の三日間が始まった。

・・・

痛みはどんどんひどくなった。奥歯は舌が触れるだけで激痛が走り、頭痛も酷かった。目や耳にまで痛みが走った。七転八倒し正気を失いそうになった。もしここが高層マンションだったら、痛みに耐えかねて窓から飛び降りたかもしれない・・・そんな悪夢のような事が頭をよぎるほどだった。結局私は痛みを我慢できず日曜日の夜にその病院へ行った。頂いた鎮痛剤は、やはり市販の物よりは強かったが、それでも痛みは残った。それよりも、ずっと「う~ん」と唸っていたのでさぞ血圧も上がっているだろうと想像し、自分の判断で血圧を下げる薬を飲んだが、この方が効いたような気がする。いずれにせよ、やっと月曜の朝を迎えた。朝一番に並んだ。順番が来た。呼ばれた。そして、あの先生が来た。だが・・・先生は、私の話を聞くなり、「ああ、あの歯が痛いの?じゃあ耳鼻科へ行って」と告げる。その瞬間私は、倒れそうになった。そう、そういえば先生は前に確かに言っていた。「またそこが痛くなったら耳鼻科へ行っといで」と。


そうなのだ!私は我慢する必要は全く無かったのだ。金曜日の朝に、耳鼻科へ行けばよかったのだ。ああ何ということだ!くっそー!口惜しい!あの地獄の苦しみは何だったのか。馬鹿過ぎる自分に、私は猛烈に腹が立った。そして歯科を出る時、受け付けの前を通った。つんけんしたこの若い女をにらむ気力も無かった。あの時この女が、わずか3m先に居る先生に、たったひと言「前に治療した○○さんがこう痛みを訴えていますが?」といってくれれば!!!!!と思ったが、悪いのは自分だろう。自分が大馬鹿だったせいだ。自業自得。彼女を怨むのは逆恨み以外の何物でもない。だいいちもう立っているのもやっとのボロボロな状態で、怨む気力も無かった。


フラフラして私は隣の耳鼻科へ行った。すいていた。すぐに順番が来た。呼ばれて中へ入ると、そこには、おお!!!天使のようなきれいな目をした、若い美しい女医が居た。その時点で私の痛みは半減した。


CTスキャンを撮ってその画像を見た先生は、「大変でしたね、さぞ痛かったでしょう」と優しい言葉をかけてくれた。地獄に仏とは正にこのことか。それから私が毎日先生の元に通ったのは言うまでも無い。と、冗談はともかく、それから一週間毎日一時間、朝と晩に抗生物質の点滴を受けた。おかげで血液検査の結果数値もかなり改善された模様。毎日先生に丁寧に鼻から薬を入れてもらい、口の中をチェックしてもらっていた。ちょっと幸せな時間だった。「もう良くなったので次は一週間後に」と言われたときは、う~ん、とても悲しかった。話のネタにチュー太郎をよく使っていた。「いつもベタベタしているから先生原因はチュー太郎では?」「その可能性は低いと思います。でも抵抗力が落ちてますのであまりベタベタはしないほうがいいですよ」「お風呂も一緒なんですが?」「やめたほうがいいです」「キスは?」「ダメですよ」などと時々笑いも出る楽しい会話が続いた。あ~何とかこの先生とお友達になりたいものだ。いい先生にめぐりあえて良かった良かった。(祝)


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ジャーン、チューちゃんコングで遊ぼ!

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喜ぶチュー太郎。痛みに苦しんでいるとき献身的になぐさめてくれた。心の支えだった

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かっこいい顔。チュー太郎はイケメンだ

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新しいサッカーボール。気に入ってくれた模様

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満開の梅の前で記念撮影

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撮影テク的には白目を入れたかったが残念