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第77話 来た!新しい子が

2011年11月28日 02:13

いや~、可愛い。本当に可愛い。やっぱりワンコはいいね。

言われていたとおり、他の兄弟達よりかなり小さかった。彼らの間では弱肉強食だから、さぞ兄弟達から虐待されていた事だろう。診察した獣医さんから、「兄弟から噛み付かれ踏みつけられていますね」と診断された。そのせいかドーベルでは珍しく、餌をあげるとあわてて隠す。おそらく横取りされていたのだろう。そういう環境から開放され、せいせいしているのかもしれない。母犬からはとっくに引き離されていた。タマは両方とも内臓の奥に。尻尾は「手元が狂った」そうで、根元から無かった。アメリカンタイプのドベをお持ちの方なら分かると思うが、やや長めのあのサイズが、おもちゃのようにプルプル動いて一番可愛いのだが・・・残念。以下写真でご報告します。

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三代目の記念すべき写真第一号。狭いゲージにすし詰めで糞尿まみれだった・・・。

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病院に直行、半日入院へ。不衛生な環境だったせいか全身に湿疹があり、全身消毒洗浄へ。

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酷い悪臭がきれいさっぱり取れた。睾丸は2つとも触診で確認できないほどだった。難しい手術になりそうだ。5万円~とのこと。今日の分と来週の注射代等を合わせると、いきなりざっと8万円か。この調子で軽く百万円を超えそうだ。やれやれ。昨夜は冷えたが、あえて暖房を使わず私の体温で暖める。徹夜で。絆が深まる事を願って。可愛い寝顔。

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皮膚の状態。体中至る所に湿疹が。かなりかゆい模様。可哀想に。

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この日の為に新調したチビッ子用毛布。あざやかなピンクが可愛い。こういう「見た目」は極めて大切。それがないからああいう不衛生な状態にエスカレートする。睾丸が無いのが分かるだろうか。反面ペニスはやたらでかい。尻尾が悲しい。

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翌朝。一夜を共にして、家族に成れたかな?1時間ほど眠ってしまった。深夜目覚めた時、潰してしまって死んでいる夢を見た。あせった。息をしているのを確認して、ホっとした。

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眼光は鋭い。父親は50kg以上もある超大型。オーナーの制止など無視する状態で、怪獣のように凶暴だった。鋼鉄の檻を破って私を噛み殺しそうな勢いだった。

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可愛いショット。お腹がまん丸。如何にも幼児。もし無事成長すると、これがあんな怪獣になるのだろうか。(苦笑)




怪獣にならないよう早速呼び戻しの訓練。初日で早くもグー。なかなか賢い。徹夜で絆を深めた効果か。すでに良い絆が出来ている。

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選んだ餌はこれ。グレインフリーの高級品CANIDAE GRAIN FREE。最初の半年は体作りの勝負。食べ物に気を使う。においが気に入ったのか、興奮して袋に噛り付いている。餌は今まで何を使っていたのか何故か教えてくれなかった。子犬のストレスを減らす為に、一週間は変えたくなかったのだが・・・。

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泣くおもちゃを鳴らしてみる。鋭い眼光。

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気に入った模様。良い運動になっている。

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昨夜から一転今夜は独りでゲージに。今日一日でしっかりした絆が出来、安心感からか独りでもリラックスしている。徹夜の努力のおかげでトイレの粗相ゼロ。シートの上でする。庭でする快感を覚えたようで、早くも事前に知らせてくれるようになった。いいぞチビッ子!その調子



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第76話 新しい子が来る!

2011年11月23日 16:54

前に一度見学に行ったことがあるドーベルマンのブリーダーさんから、突然今日電話があった。「体に障害が出た生後50日の子を、売れないので引き取ってくれるか?」と。  話をうかがうと、カタキン(停留睾丸)だという。また、他の兄弟達と比べ、著しく体が小さいらしい。残念だがその二つがそろってしまうと、常染色体劣性遺伝、先天的な遺伝疾患ということだろう。この症状は、「脱臼症や股関節形成不全症(HD)、臍ヘルニアなど他の先天性疾患とともに現れることが多い」といわれ、それでなくともそれらを発祥しやすいとされるドーベルマンにとって、これは致命的だ。今後次々にそれら難病を発症し、本人(犬)も介護者(飼い主)も、辛い日々を過ごすことになる。挙句の果てには莫大な医療費が圧し掛かってくる ・・・ そう、私とチビッ子(二代目チューちゃん)の5年間の再現だ。そうなる可能性が高い。


「嫌です。どうせ飼うなら長生きする普通の子が欲しいです」と言おうと思ったが、しかし待て。これも何かの縁ではないか。短時間たった一度見学しただけの所から、そんな電話が掛かってくるのは、普通では考えられない奇蹟のようなことだ、これには何か「理由」があるのかもしれない、などとついつい宗教的なこじつけを考えてしまう。「値段は安くしておきますから~」という。「へ?タダじゃないの?医療費とかを考えれば逆に持参金が欲しいぐらいなのに・・・」と思ったが、まあそのお金が少しでもワンちゃん達の為になるのなら、あるいはそう思えば、寄付金的感覚になり惜しくは無い。そんな事よりも私が思うのは、この小さな命を、私ではなく「自然に(運命に)任せる」べきなのか、一か八かで私が引き取って念入りにケアすべきなのか、という迷いだった。


チビッ子(2代目チューちゃん)は、獣医が「もう・・・」と、さじを投げてから、2年も生きた。選択肢はいろいろあった。ある獣医は、「楽にしてあげるという選択肢もある」と言った。あるいは一か八かの大手術をするか。大手術はイシュ(初代チューちゃん)で懲りたので、私は自然に任せるという選択をした。もしかしたら大手術で、体中に転移したガンが奇蹟のようにキレイさっぱり取れ、今でもピンピンしていたのかもしれない。それを思うと未だに胸が痛む。では逆に、「楽にしてあげる」という選択は。 ・・・ チビッ子の最後の日、朝6時ごろ、私を呼ぶ悲しそうな泣き声で私は目を覚ました。それまで付きっ切りだった長い看病に疲れ、私は前夜うっかり2階のベットで寝てしまった。最後の数日はずっと私に抱かれていたチビッ子。あの日、目覚めた時に独りぼっちだったので、悲しくて寂しくてあの子は、「パパ、パパ」と泣いたのだ。今でもあの時の、か細い声を、はっきり覚えている。チビッ子は、それほど私と一緒に居たかった。すなわちチビッ子は、一日でも長く生きたかったのだ。だから獣医も予想外なほどの長生きをしたのだろう。


生後50日の子に、それほどの生への執着があるだろうか。仮に私に引き取られたおかげで5年間生きられたとして、それがこの子にとって本当に幸せなのだろうか。チビッ子の末路を見てきた私には、そのような考えがどうしても浮かぶ。  だが違う。子犬の50日は50日ではない。人間でいえば3歳に近い。遺伝的欠陥が出たからといって、「処分」などありえない。誰かが引き取って大切に育てるべきだろう。こうやって縁が出来たのだから、それは私が担うべきだ。  全力で育てよう。亡くなったチビッ子の分まで。  よし、今日から禁酒だ。新しいチビッ子のために、元気に長生きせねば。さあ早速準備に取り掛かろう。家の中も庭も、子犬には危険なものばかりだ。掃除掃除、大掃除をやるぞ、えいえいおうー!

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チビッ子の思い出。 「気安くさわんないでよ」という誇り高い顔。今度の子は片金だから去勢する事になる。去勢した子は女々しくて何時までも子供っぽいというが・・・

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忠犬だったチビッ子。振り向けばいつもそこに居た。

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それがたまらなく愛しかった。

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死ぬ少し前の天気の良いある日、その日は体調が良く庭をふらふら散歩した。最後まで気持ちはしっかりしていた。

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チビッ子の最後。 チビッ子よ、お前の分まで、新しい子を大切にするよ・・・


第75話 里親を決心したのに・・・

2011年11月03日 16:35

がっかり・・・それはないよ・・・という出来事が最近あった。すっかり振り回され、私は疲れ果てた。 話はこうだ。前話の締めくくりで記したように私は新しい子の選定に入った。犬の里親(犬の飼い主)になるという事は、自由の拘束と少なくないコストを覚悟しなくてはならないが、自分の心と体の健康への好影響を天秤にかければ、充分それを補えると考えた(これは一見利己的な考え方だが、ペットを飼うか飼わないか冷静に判断する際の重要な要素となる)。そんな時私は、あるサイトで、保健所送りにされた可哀想なドーベルマンの子犬を発見した。しかも私の自宅の近所(名古屋)だ。日付けを見ると既に二週間ほど経っている。獰猛なイメージの犬種のせいか貰い手がなかなか現れないようだ。一時預かりのボランティアの限界日数に近いかもしれない。「貰い手無し」とセンターに送り返されれば、その命は風前の灯。どんな状態の子か分からないが、私はとりあえずメールを送ってみた。すると、5分も経たないうちに電話が掛かってきた。


電話をかけてきた人(女性)は、その犬を一時的に預かっているボランティアの人で、警察犬協会に加盟していてシェパードを飼っているという。家には一時預かりの犬を含めて現在12頭も居り、またこの犬(オス)は、かなり凶暴で、家のシェパードや、その訓練を行っている旦那にも食って掛かってくるほどなので、ゲージにしまいっぱなしになっているので至急引き取って欲しいと言ってきた(あらかじめメールで現在ほかにペットが居ないこと、庭付き一軒家でドーベルマンの飼育経験が昨年まで計20年近くある事は伝えてある)。それならばと、私は至急そちらに向かう事にし、現在長野県の別荘に滞在している事情を説明し、数日の猶予を頂いた上で向こうが指定した11月1日に伺う事を約束した。


これが実は私には大変な事だった。たまたまご近所のペンションのオーナーさんたちとパーティーをする約束があり、その他にも色々楽しみな予定が出来たので、実は11月中旬頃まで滞在する予定だったのだが、これでびっしり詰まれたスケジュールが全て狂った。「これもあの可哀想なドベちゃんの為だ」と私は歯を食いしばり、「色々楽しみな予定」をばっさり切り捨て、急遽大掃除に取り掛かり、あれやらこれやら散々ドタバタした挙句、なんとか無事10月31日に帰ってきた。そして約束どおりその日の夕方電話を入れた。すると、なぜか電話に出ない。 ??? ・・・ どういうこと?

・・・

話を少し戻す。ご近所のペンションのオーナーさん達は、皆何十年も犬を飼ってきたベテランだ。犬に対する造詣が深い。そこでこの「可哀想なドベちゃん」を飼うべきか、皆さんとおおいに議論になった。あの女性の話に寄れば、①性格が非常にきつい ②耳に異常がある(断耳直後に捨てられたせい?) ③爪に問題あり ④ゲージにしまわれっぱなしのせいで床擦れがある、という事だったので、①治療費のせいで、購入するより高くなる可能性が高い ②(生後4ヶ月と表記されているが写真ではかなり大きいので)小さい時の可愛らしさを楽しめない ③既にかなり荒い性格になっているようなので調教が難しい ④オスよりメスを好む私に性格が合わない可能性がある、等々、私がその子を引き取る事に皆さんから大いに懸念が示された。そう指摘され私も冷静に考えてみると、やっぱり普通に可愛い女の子を購入した方が良いのかな、という気持ちになってきた。ドーベルに詳しいドイツの「友人」にも相談してみたが、彼女の意見も同じだった。 ・・・ チビッ子(2代目チューちゃん)の絵を見ながら、私は何日も悩み続けた。


そんなある日、いつもの散歩コースで雄大な八ヶ岳を眺めていると、偶然にも昔仲良しだった近所のペンションの奥さんと会った。計算上おそらく御年90歳ぐらいの方だ。今は引退して麓で暮らしている。この方も犬にはかなり詳しい。私は早速この大御所に相談してみた。大御所様のご意見は明快だった。「その子を助けてあげなさい」と。そのお言葉を聴いて、さっと靄が取れ、すっきり心が晴れ渡った。これで私の気持ちは決まった。某繁殖所で最近生まれた女の子に、実は予約の予約を入れていたが早速チャンセル。チビッ子の絵に向かって、「チューちゃん、パパやっぱり可哀想な子を助けに行くよ」と告げた。あの絵は微笑みの絵だが、さらにチビッ子が微笑んだような気がした。さあ、男の子を貰いに行くぞ!えいえいおー!


という経過で名古屋に戻ってきたわけだが、なぜか電話に出ない。やっと電話がつながったと思ったら、前回と違って態度が妙によそよそしく変だ。自分で日にちを指定しておきながら、その日は困る都合が悪いと言う。そして、耳を疑うような事を私は言われた。「やっぱりドーベルマンという特殊な(危険な)犬種ですので、うちも警察犬協会に入っているので、ヘタな事は出来ないんですよ。変な人にあげたら、何を言われるか分かったものじゃないですから」 ・・・ ??? 私は変な人ですか?危険人物ですか? そもそもドーベルは、特殊でも危険でもないですよ、闘犬と勘違いしていませんか? そんな事も知らないで、あなた本当に犬の専門家ですか?・・・などと考えながら、私は忍耐強く彼女の話を聞き続けた。


ようするに話はこうだ。彼女のお友達か身内か何か知らないが、あのドーベルを欲しいという人が現れたようなのだ。だから諦めさせようと私にあのような話をしたのだろう。 ・・・ 見ず知らずの女性から、「タダで高価なドーベルマンをゲットする事なんて諦めて~」と乞食扱いされた事に怒り心頭?  いえいえ、けっしてそんな事はございません。私はむしろ、そこまでして欲しいという人が現れて、「可哀想なドベ君、良かったね、幸せになれよ!」と心底うれしかった。もしかしたら保健所に捨てた飼い主が、改心して引き取りにきたのかな?いや、それはさすがに無いか。ペット禁止のマンションだったので、大家に「出て行くか捨ててくるかどっちかにしろ」と言われ、保健所に行った人だそうだから。


それにしても、せめてひとこと連絡をくれればいいのに。あまりにも、あまりにも無責任ではありませんか? こっちはご近所中、いや「ドイツの友人」まで巻き込んで、国際的な大論争になっていたのに(苦笑)。 ・・・ やれやれ、とんだドタバタ劇だった。この事件の後遺症か、もうボランティアの人が信用できなくなってしまった。 里親など、二度とごめんだ。俺はもう亡くなったチューちゃんだけでいい・・・

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やさしい微笑で慰めてくれるチビッ子の絵

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山はすっかり冬。ところが名古屋は夏日だった!(汗)