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第74話 最良の業者と最悪の業者

2011年10月20日 23:42

昔から通信販売を積極的に利用していた私は、今や小物や食品以外のほとんどをネットで買うようになった。ネット通販は、重くてかさばる品物を玄関まで無料で届けてくれる、価格コムのように瞬時に評価や値段を比較できるから、良品を安く買える、カードを使えば決済も簡単、ワンクッション入るし通常手数料も掛からない、さらには一定数送金料が掛からないネットバンクもあり、現金払いと違いこれらは支払い記録が残る等々、メリットがとても多い。これを利用しない手はないだろう。こうしてネット通販は、今後もますます盛んになるはずだが、しかしリスクもある。法律が整備された現在は昔に比べはるかに安全になってはいるが、業者の質によっては、消費者は思わぬ損害や精神的苦痛を受ける。グーグルの検索を使って情報を得る事が容易になった現在、消費者はその武器を使って、自衛手段を磨く事が大切だと思う。私は最近そういう体験をした。


最近ふたつの商品をネットで買った。どちらも数千円(一万円弱)の品物だ。ネット通販最大手のAmazon(アマゾン)は、相変わらず素晴らしい。やはり世界最大級の企業に成長するだけの事はある。通信販売に対する消費者のリスクやストレスを、徹底的に減らそうという真摯な態度には、いつも感心させられる。特に一ヶ月毎に何度でも利用できる?プライム無料体験会員制度を利用すれば、画面上で「あと何時間何分以内に注文すれば納期は明日○曜日にお届け」と表示され、「注文する」をクリックすると、あらかじめ登録されているカードで、アマゾンの方で自動的に決済してくれる。スパイウィルスを心配しながらヒヤヒヤカード決済や送金の手続きをする必要が無い。今回、送付先を別荘ではなく自宅にしてしまい、数時間後あわてて取り消しの手続きをした。100%私のミスだが社員の対応は文句なしの素晴らしいものだった。「取り消しや返金の手数料は一切ございませんのでご安心下さい」と言い切り、事実そのとおりだった。そして新たに正しい住所を入れ直し、夕刻で時間ギリギリの注文だったが、品物は翌日届いた。しかも数日後、このやり取りを総括する詳細なリポートが届き、何か行き届かなかった点が無かったかどうか問い合わせてきた。私は「御社に非常に満足」と返信した。


次の例は、私の長年の通販経験上、最悪のケースだ。相手はEC-JOYという会社で、グーグルで検索してみると、私のような被害者が多数いることが分かった。それを読んでみると「EC-JOYの対応がネットの評判通り最悪だった件(中略)在庫を持ってないのに、さも在庫を持っているように表示」とある。私の場合も、この会社を選んだのは、他社が納期に一週間ほど掛かると表示されている中、この会社が「在庫がある」と表示していたからだ。アマゾンも在庫ありとなっていたが、ここより900円ほど高かった。そこで私はEC-JOYにメールを送り事前に確認をした。「アマゾンではこの品物は本日発送翌日納品ですが御社では発送可能ですか?」と。その答えは「不可能です」ではなく「難しい・・・」だった。今から思えば、在庫があるのになぜ?在庫があるというのは嘘ではないか?と考えるべきだったが、お人よしの私は、まあ午前中に相手口座に入金すれば、遅くとも翌日には発送してくれるだろうと考え手続きをとった。ところが驚いたことに、入金確認のメールの中に、発送は来週の火曜日以降(!)とあった。「入金したとたん発送日が遅くなった理由は?」と問い合わせると、「ご入金確認後に商品の手配をするため、ご入金のタイミングによっては発送目安がずれることがございます。詐欺ではございません(EC-JOY)」と返信が来た。いやそれって典型的な在庫詐欺でしょ。その証拠に、ずっと「在庫あり」と表記され続けているし。つまりこの会社は、客から金をもらってから商品を手配し差額を稼ぐ転売屋か?しかも平然と「在庫がある」と表記する。 ・・・ ヤフオク等ではこういう言語道断な行為は厳しく規制されているが、価格.comでは野放しのようだ。やはりかなり「割高」になっても代引きにすべきだった・・・(つーかそれならアマゾンの方が良かった)。


最近新たな子犬(チューちゃん3号)の購入を検討し始めた私は、いろいろ考えなければならないが、その中に「業者選び」がある。アマゾンのような巨大小売企業なら、社員は会社の名声を高めるほど評価されるので、みみっちい事は考えず消費者第一を考える。だが小さな会社では、「名声では飯が食えない」と前述のような事が起きがちになる。人格とかの問題ではなくそういうシステム上の違いがあるのだ。小さい企業は、オーナーや店員さんの人柄や実力によって、レベルに天と地ほどの違いが出る。子犬の売買は商材の性質上小さな企業、個人商店がメインになる。手間をかけ、よほど慎重に業者(あるいはブリーダー)を選ぶか、ただ運に任せるか・・・。まあ、まだ飼うと決めたわけではないが、一応調べておこう・・・

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アマゾンで購入したテーブル。予想外に重くてでかかった。無料で玄関先まで届けてくれるのが通販の良いところ。

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注文から一週間近くも掛かったチェーンソー。一刻も早く欲しくて在庫ありと謳う会社を選んだが、騙された。

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さすが新品。ガンガン切れる、リョービCS-3605。プロ用と謳うだけあって数年前に購入した国産他社よりはるかに高性能だった。だがせっかくの良品も、取り扱っている小売店がああいう会社では、印象が台無しだ。

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待ちに待ったチェーンソーが届いたおかげで、やっと暖炉を使えた。暖かい。この暖炉は性能が良いのか、太い丸太でもすぐに火がつく。逆に通常の薪では、あっという間に燃え尽きてしまう

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「ねえチューちゃん、新しいチューちゃん飼っていい?」  「う~~~ん、微妙・・・」

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第73話 秋深し隣は何をする人ぞ

2011年10月17日 20:50

山はもう紅葉を過ぎて冬の気配すら感じられるようになった。まだ10月半ばだが、今年は短い秋だった。私はこの山で、秋が一番好きだ。この季節は、食べ物も空気も一番美味しいが、もうひとつ最高のものがある。色彩だ。どんな芸術作品も、あるいはどんなお花畑でも遠く及ばない鮮やかな色彩が、目に本当に美味しい。常識的な学説だそうだが、こういう鮮やかな色彩を見ていると、脳科学的に相当脳に良いらしい。よく晴れた日などは、その息を呑む美しさに圧倒され、私は、外を一日ブラブラしていても飽きない。あざやかな黄色と赤が中心になって奏でる色のハーモニーが、インスピレーションを刺激し、寝ぼけ気味の私の脳を、かなり蘇らせてくれる。そのせいなのか、実は別の重大な理由もあるのだが(後述)、なんだか私は、チューちゃん3号を(!)・・・という気にすらなってきた。これは、画期的な出来事だと言えよう。(私にはね)


話代わって、ドイツに住んでいる元妻から「紅葉の写真を送って」というメールが来た。何でもドイツでは、黄色ばかりで赤は無い(あまり無い?)そうだ。日本の紅葉が懐かしくなったのだろう。ぎりぎりまだ赤いのが残っていたので、早速何枚か撮って送った。今回のメールにも面白いエピソードがたくさん書かれていた。皆さんにご紹介できないのが残念だが、彼女のメールはいつもかなり面白い。「ドイツで暮らすアラフォー女の欧州珍道中」というタイトルで本を書けば、かなり売れるのではないか。ドイツを中心に、北はオーロラが見える北欧から南はスペインまで、現地で働いて稼いだお金(だからたかが知れているはず)で、どこまでも行くその勇気と、次々に出てくる信じられないような絶体絶命の危機を乗り越えるその英知?に、まるで冒険小説を読むようなわくわく感を楽しませてくれる。まして主人公は私と10年以上も夫婦だった誰よりもよく知る人物だから、その面白さ、リアルさは、格別だ。次号がいつも楽しみだ。 ・・・ (まあ、とにかく無事を祈る。ニュースにならないでね。)


前々回の話に登場した可愛い女の子と昨日偶然会った。実は一週間ほど前にも、ちょうど山に到着した時に偶然彼女と会っている。昨日は素晴らしい晴天に誘われて麓の湖まで降り、一周10km?ほどある湖をぶらぶらと一周し、湖畔の店で軽食を取って休憩し、その後近くのお土産屋さんでもぶらぶらし、さあもう遅いから帰ろうかとした時、普段あまり通らない道でばったり出会った。目が悪くて当初私は気が付かなかったが、彼女の方から「○○さん」とファーストネームで呼ばれた。「よく会いますね」と言おうとしたら、「お久しぶりです」と言われてしまった。これは見事に真逆だ。どちらが正しいのだろうか?その心理上の違いは?と、私はいろいろ哲学的に考察しだした。挨拶した瞬間考え込んでいる私を見て彼女は、顔一杯に広がっていた笑顔を少し曇らせた。それを見て私は、あわてて彼女に同調し、「そう、ひっさしぶり!○○ちゃん元気だった?」と尋ねた。目がよく見えないのでさりげなく顔を近づけ、彼女の顔をまじまじと見た。綺麗だった。今までと違って、少し化粧が目立った。自信に満ち溢れた若い頃なら、3度も偶然会ったこの日この時、一気にクロージングまでイってしまうところだろうが、今やくたびれたおっさんだから、そういうのは嫌われるのがオチだろう。私は自粛し、差しさわりの無い話をして「またね」と別れた。せっかくのご縁。なんとかお友達になりたいものだ。


こういう時かわいいワンコが側に居てくれると、それはそれはもう、最強の援軍になるのだが・・・。 そうか、そうだ、やはりそうなのだ。やっぱりオイラには、ワンコが必要なのだ。私はさとったぞ!(・・・チャンチャン。)


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赤は少ないがところどころ鮮やかな赤がある。晴天によく映える。

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山の上り下りまで含めると少々きつい湖一周コース。しかし気持ちがいい。

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そこに鮮やかな赤が

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撮影は全て携帯電話(スマートフォン)。一眼レフカメラが欲しいが持ち歩くのが邪魔

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ひとりぼっちの、寂しい帰り道。

「 秋深き 隣は何を する人ぞ 」・・・言うまでもなく芭蕉が死の床に臥す少し前に書いた有名な句だ。その物語については検索で。 句の解釈については、各々が、感じたまま、素直に読むのが宜しいかと思う。「き」を「し」としたのは、よくある「あやまり」とされるが、これも好き好きだろう。「意味が大違いになる」という人もいるが私はそうは思わない。そもそも日本語のイントネーションは幅が広く、例えば九州と東北では大違いだ。たった一文字で芸術作品としての価値が変わるほどこれはヤワな作品ではない。題名にこれを使った理由?あの隣人は今何をしているのだろう、と私は思いをはせた。そして、私に興味を持った人に、今の私の事を自虐的に書いたつもりだ。 芭蕉さんごめんね。

第72話 ドイツ名物?犬の駐車場

2011年10月11日 19:44

ドイツに住む元妻から面白いメールが届いた。ドイツでは、お店や公共機関でよく犬を見かけるほど犬と人間のパートナーシップが市民権を得ているそうだが、それには、飼い主の意識の高さや、ルールの厳しさ、そして、インフラの整備が欠かせない。そこで、犬と人間が快適に共存する為のインフラに、様々なアイデアが出されているようで、このメールによれば、犬のパーキング(!)、すなわち犬を一時的につなぐ施設というものが、州や地方にもよるだろうがドイツでは充実しているそうだ。これを読んで私は、これは大変グッドなアイデアだと、目から鱗が落ちる気持ちになった。


元妻は、「わざわざお金を払ってまでこんな所に連れてこなくてもいいのに・・・」と記したが、私はそうは思わない。犬は飼い主に深く依存する。その気持ちは、まるで人間の幼児のようだ。ひとり取り残されたワンコ達は、パパやママが居ない事を深く悲しみ、「まだかな?まだかな?」と、ひたすら帰りを待ち続ける。特に私のような、2人きり(人間と犬が一対一)の場合、濃密な関係になり過ぎて、ペットホテル等に犬を置いて旅行など、よほどの事情が無い限り、ありえない。そんな事はできないのだ。だが、もしこういう施設が日本でも充実していたなら。当時私は、どれほど自由が得られただろうか。そして、チビッ子達と、どれほど楽しく、あっちこっちへ行けただろうか、などと、うらやましく思う。


日本でこんなものが出来たら、犬を盗む人や捨てる人が続出し、放置された糞尿の悪臭や、鳴き声の大騒音などで、ひどい犬公害が発生する?・・・そんな事は絶対無い、と信じたい。ドイツの市民に出来て、我々に出来ないはずが無い。犬への理解や飼い主の犬調教レベルが、仮に全体的にドイツより低いとしても、先人の経験という知識、すなわち「教科書」が有るわけだから、そのアドバンテージでプラスマイナスゼロだ。工夫と改善次第では、日本に適した、さらに進んだシステムも作れるだろう。高齢化が進む日本の社会に、お年寄りの大切なパートナーとなりうる犬の為のインフラの整備は、これに限らず、ぜひ社会全体で考えて欲しいと思う。人間を癒やす犬の非常に素晴らしい能力を考えれば、その費用対効果は大変高い、と言えないだろうか。

これが噂の、犬パーキング
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散歩の途中コンビニに立ち寄り、戻ったら店の外のちょっとしたバーにつないでおいたワンコが、外れて居なかった事がある。幸いすぐに確保できたが、近くにある高速道路のような広い道路に出ていたら、即はねられアウトだったろう。こういう施設が充実しているのが、うらやましい。

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一緒にお出かけ。うれしそうに、はしゃいでいる。運転中は一切邪魔をしないおりこうさんだった。山へ旅行中などどうしても食事や買い物等で、車内に置き去りにせざるを得ないことがあった。昼間直射日光が当たれば、涼しい季節でも車内は一瞬で高熱になる。当然そういう時に置き去りにすることはなかったが、念のため車は幌車にしていた(これはマツダのロードスター)。幌車は、幌を少し開けておけば、車内が超高温になることがない。また、大雨等で万一水没したとき、脱出が容易で安全。等々、意外なメリットがある。光の加減?チビッ子の目が変。

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実際はこういう可愛い目。まだ幼い頃。ちょっと買い物に行くからお留守番。つながれて、やはりかなり不服そう。寂しそうな、悲しい目をしている。


第71話 逆光の中の幻

2011年10月05日 22:59

前話で紹介したあの写真の場所は、私の秘密の場所で、鹿などは時々見かけるが、見てのとおり人と出会うような事は滅多に無い場所だ。だからここではイシュたちを完全フリーにしていたほど(もちろん呼び戻しは完ぺき)。先日、いつものように、日が傾いてきた頃にここへ到着した私は、低くうごめく何やら妖しげな動物を発見した。逆光で見えにくいが、それは、今までここでは、見た事も無い形をしたものだった。瞬間的に麓の木に刻まれていた恐ろしい爪あとを思い出し、私は強い恐怖心に駆られ硬直した。軍事用の強力なナイフで刻まれたような酷い傷。人間があのように引掻かれたら、ひとたまりも無い。命が助かったとしても、体は深くえぐられ、途方も無い重傷を負うだろう。


よく見えないが、あのサイズからいくと子熊か。ならば最悪だ。近くに子供を守ろうとして私を睨み付けている親熊が必ず居るはず。どうやって私を倒そうか、今思案しているのか。・・・心臓が高まる。それでなくともこの場所は、山荘から延々続く上り坂を登りきった所だ。「ハアハアハアハア」と息が苦しい。あの時、私の心拍数は、極限まで高まっていたのだろう、どうしても荒い息を抑える事が出来なかった。荒い息は親熊をひどく刺激する。ああチューちゃん、何でこんな肝心な時に君は居ないの・・・。やっと君達の出番が来たというのに・・・。「もう、この役立たず!」などと意味不明な愚痴をつぶやき、もうとっくの昔に天国の住民になっている愛犬に八つ当たりをしながら、それでも天に向かって、「チューちゃんHELP!」と、私は心から祈った。涙がちょこっと出た。 ・・・ すると、信じられないような、とんでもない奇蹟が起こった。


まぶしい逆光の中、子熊がすくっと立ち上がり、こちらの方を向いてくる。その瞬間、なぜかキラキラと輝きだし、逆光の中でもはっきり分かるほどの、美しい、鏡が放つような不思議な光線を出しながら、熊とは異なる生き物が、徐々に現れてきた。私は信じられなかった。夢だ、現実ではない。これは幻だ。私の脳が勝手に作っている幻覚だ、信じてはいけない!と自分に言い聞かせた。突然そこからUFOが現れ、宇宙人がこちらへやって来た、というぐらい有りえない話が、私の目の前で起こっているのだった。 ・・・ 逆光の中から現れたのは、恐ろしい人食い熊ではなく、ライオンでもなく、なんと! ・・・ 小さな女の子だった。 いいですか、あんな時間に、人など絶対来ないあんな場所に、居ますか?女の子がひとりで!



実は最近私は目の調子が悪い。原因ははっきりしている。テレビの見過ぎだ。それでなくとも仕事上長時間パソコンを見ていなくてはならないのに、その上に長時間のテレビ視聴は、やはり応える。今は特に、例のトリプルチューナーのおかげで、見たい番組がどんどん貯まっているうえに、韓国ドラマ「イ・サン」にハマってしまい、全話そろえて連日長時間見ている。これでは目に悪いのは当たり前だ。それにしても、まぶしい逆光の中とはいえ、人間を怪物と見間違えるなんて、オイラもモウロクしたものだ。あるいは、弱虫で怖がりなせいなのだろうか。人が来ない道を、鹿の鳴き声などにビビリながら一人でポツポツ歩いていると、チューちゃんが居ない自分が、如何に無力でもろい存在か思い知らされる。そして、時々無性に怖くなる。木がカサカサ小さな音を立てても怖がる。「チューちゃん、パパなさけないね」と、そんな自分を嘲笑いながら、私は悲しい気持ちで、この道を歩いていた・・・。


彼女は麓のホテルに勤める自称18歳(本当は20代半ばらしい)のフリーターで、今まで北海道の牧場や中央アルプスの山小屋などでバイトをしてきたという。英国でも働いていたそうな。そういうところは今ドイツに居る元妻とそっくりだ(奇遇にも名前まで同じ)。最近は、当てもなく海外に移住したり、独りで山歩きをするような、積極的で自由な女性が多いという。ま、良いことだと思う。「おしん」の世界より百倍いい。あそこで彼女が地面にしゃがみこんでいたのは、スケッチをしていたからだそうで、私も絵描きの端くれだから話が合った。すると、「ぜひ油絵を教えてください!」と頼まれた。残念、ちょうど翌日別荘を引き上げ、名古屋近郊の自宅に帰るところだった~~が、もちろん言うまでも無く、「いいよ、用事済ませて来週またすぐ戻るよ」と答えた。聞けば、幼い頃からピアノを習っているという。勤務先の友人に、バイオリンを弾く人もいるそうな。素晴らしい。「ぜひ合奏しよ!」という話になった。最近弾かなくなってしまっていたが、実現すればモチベーションが、ぐーんとあがりそうだ。 本当に遊びに来てくれるとうれしい。


それにしても、彼女は自分がどれほど自分を危険にさらしていたのか、わからないのだろうか。一人旅のハイキングや温泉めぐりの女性が、通りすがりの男に襲われ、惨殺される事件が、いくつもおきている。少子高齢化による日本全体の過疎化のせいか、人の目が届きにくい場所が増えている気がする。あるいはそういう所へ入り込む女性が増えてきているのだろうか。そういう話を彼女にしても、まだ若いせいかケロっとしている。人は誰でも災害に対して、「私は大丈夫」という根拠の無い自信を、災害にあって死ぬ直前まで持っているという。 ・・・ 彼女の幸運を祈るばかりだ。 無垢な、とても感じの良い子だった。麓のホテルまでは一時間程かかる。その頃には真っ暗だろう。私は送ってあげることにした。おかげでたっぷりおしゃべりができた。先日の乗馬クラブの子との会話は、やはり「客と店員」だったが、今回はそういう営業的なものは皆無だったので、純粋に会話を楽しめた。 とても楽しかった。 ありがとうね○○ちゃん。

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この場所で出会った。その時は逆光がとてもまぶしかった。

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麓の木の恐ろしい爪あと。たぶん熊の仕業だろう。

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幻でない証拠に記念撮影。人なつっこい笑顔。可愛い。道に注目。日が暮れると真っ暗になる。暗い山道を女の子が一人で通るのは、かなり危険。