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第47話 幸せだったかい?

2011年05月10日 12:14

先日2日間かけて大掃除をした。身辺整理?いやそうではない。久しぶりに客人が我が家にやってくるのだ。客人は旧知の警察官で、私がやっていた様々な事業の中に調査業があった関係で、開店休業中の今でも、担当官による査察が定期的に行われる。定年が近いと思われるこの二人の担当警察官は、とても感じが良く、資金さえあれば、定年後に三顧の礼でお迎えしたいと思わせるようなお二人だ。どうぞ庶民の頼れる存在になって・・等の貴重なアドバイスも頂いた。しばらく楽しく談笑したのち帰り際「あれワンちゃんは?」と聞かれ、「ええ・・・ワンちゃん、絵になってしまいました」と、第18話に登場するチビッ子の絵を見せながら私は答えた。お二人に絵を、たいそう褒めてもらえた。


TVドラマによればこういう警官は常に二人組で、相棒をとても大切にするという。この二人も、よほどコンビが長いのか、まるで長年連れ添った仲の良い夫婦のようだった。ボケと突っ込みと、あうんの呼吸、私は見ていて本当に楽しかった。久しぶりの客人で、自分が亡霊ではなく、生きていることも実感した。やはり人間は、一人孤独に生きるのは難しいようだ。 ・・・二人は、奥さんよりも一緒にいる時間が長いのかもしれない。私とチビッ子の時のように、朝から晩までべったり一緒だったかも。それが何十年も続いたらああなるのか。親密度は共に過ごした時間の長さに比例するという。そういう仲間、親友を持てて、うらやましい限りだ。



ところで愛情は、親密度のように時間に比例するのだろうか。ドラマ「冬のソナタ」で、ペヨンジュンふんするミニョンが、こんなセリフを言う。「僕がサンヒョクさんにどうしてもかなわないことがひとつあります。それは彼がユジンさんと一緒に過ごした10年の歴史です」と。そうしてミニョンは身を引く決心をするわけだが、はたしてミニョンとユジンの愛は、サンヒョクの10年の積み重ねより劣るのだろうか。 ・・・「一目惚れ~~ビビビ」と来てすぐに結婚したカップルは、すぐに別れるとよく言われるが、実はどうなのだろう? 最近の学説では、「ビビビ」と一目惚れするのは、脳が直感的に危険を察知するのと同じぐらい正解率が高いらしい。ならば相思相愛のビビビの上にさらに様々な劇的な要素が加わるミニョン(チュンサン)とユジンの愛は、サンヒョクの「10年の歴史」など問題にならないぐらい強く、両者は実は理想的なカップルだったのではないか。哀れサンヒョク。



話がそれた。チビッ子と私の関係は、互いに「ビビビ」ときた関係だったのか? 今日アップした写真を見ると、どうやらチビッ子はそうらしい。私を見つめる目。とにかく私にべったりだった。少しでも離れようものなら、2枚目の写真のように、ぴょんぴょん飛び跳ねて私のもとへ来ようとした。 これって普通? イシュではこのような現象は皆無だった。それほど私を愛してくれていたチビッ子だが、可哀想にこの頃は、私からそのような愛を受けることはなかった。なぜか。第9話に書いたとおりこの頃チビッ子は、イシュの代用品だったのだ。私はずいぶん罪深い事をしたものだ。だから罰が当たって早い別れになってしまったのかもしれない。 ・・・ビビビ? ビビビも何も、イシュの生まれ変わりだから可愛くて仕方がなかった。しかし、イシュが普通に出来た事がチビッ子に出来ないことがあると、私は夢が破れ、とてもがっかりした。こいつアホ?と思ったものだ。生後3ヶ月が、11歳の名犬の経験と知識に敵うはずがないのに!アホはオノレじゃ~~



こんな罪深い私に、愛をおくりつづけてくれたチビッ子。非常に素質の良い子犬が、飼い主の自分に「ビビビ」とくる、これほど幸運なことはないだろう。私は運の良い幸せ者だった。ではチビッ子は幸せ者だったのだろうか。当初「他の子」の代用品扱いをして可哀想な事をしたが、でもそれは「最愛の子」の代用品として、とても大切にされたので、まあ結果オーライか。ちなみに成犬になってからの両者のルックスは、イシュは大きくてタヌキ顔、チビッ子は、病気のせいか小柄で細くてキツネ顔と、間違えようがないほど違った。だから大きくなった生後10ヶ月頃には、チビッ子を通してイシュを見る事は全くなかった。私の愛は、すべてチビッ子に向かっていた。そう私もチビッ子に・・・可愛い可愛いチビッ子に、猛烈にビビビと来ていたのだ。 おあいこだね!チューちゃん。


これで病気さえなければ、チビッ子は本当に幸せだったのに・・・


この世に生を受け、互いに「ビビビ」とくる相手に恵まれ、短いが深い愛に包まれた一生。臨終の際、愛する人の腕に抱かれながら生涯を全うしたチビッ子(おれなんかどうせ孤独死だろうから、うらやましい)。 「二人は本当にべったりだね」とペンションのママさんに笑顔で言われた事がある。 二人組だから夫婦のように絆がより深まっていた。そうだ、そういう意味では、チビッ子は、病気に苦しんだ短い一生だったが、絶対に幸せだったのだ。私はそう確信する。 ・・・お、今ふとチビッ子の笑顔が浮かんだ。 「ふふふパパ、そういうことにしてあげる」と言っているような笑顔だった。 「おーいチューちゃん!」と呼んでみる。 だが、何かを見つけたのかチビッ子は、楽しそうに森の向こうへ行ってしまった・・・


・・そんな感じの曲 モーツアルトのピアノソナタ11番 弾けるようになりたい名曲のひとつ

小学生が弾く簡単な曲?とんでもない。巨匠バックハウスによる素晴らしい名演 


音が悪いのが残念。音の良いレコード(CD)があるのだが、廃盤なのか中古品が一点あるのみだ。


ポピュラーな第3楽章「トルコ行進曲」 バックハウスの演奏は、ここでも深い味がある。


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パパを見つめるチビッ子

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パパ!パパ!置いていかないで~と、ピョンピョンするチビッ子






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第46話 GWは嫌い・・だ

2011年05月04日 22:20

今年のゴールデンウィークも賑やかで楽しそうだ。ご近所の子供たちがはしゃいでいる。幹線道路に出れば大渋滞、ショッピングセンターも客であふれている。 ・・・昨年は、このゴールデンウィークの賑やかで楽しそうな声が響く中、あるいはご近所の美味しそうな幸せいっぱいのバーベキューのニオイが漂う中、私は家にこもり、必死にチビッ子の介護をしていた。それは辛い現実、絶望との戦いだった。


もうすぐチビッ子の一周忌。
あれから少しは悲しみが癒えたのだろうか?
少しは忘れられた?

少しも癒えていない。
少しも忘れていない。
この一年、
片時も忘れた事がない。

この悲しみを、
一体どこへもって行けばいいのか。
時折、ひとりぼっちな事に気付いたとき、
心がとても痛い。


「神を信ぜよ」「信じれば救われる」という。

残念な事に、私にはそれができない。
たいしたクレドもなく
それほど純朴にもなれない。
そうなれれば、幸せなのだろう。
美しい宗教音楽を聴いていると、うらやましい。

私は「時が癒やす」を信じよう。
それまで、頑張るのみだ・・・。


チビッ子には、幼児英才教育をした。長年動物の調教をしてきた私が、すべてのノウハウと最高の愛情を注いで、大袈裟に言えば24時間365日べったり付きっきりで、全力で教育した。

人間の幼児教育に関しては賛否両論がある。両者それぞれの意見に説得力がある。大きな格差を生み、教育現場が混乱するという意見も多い。だが考えてみればその意見は、幼児英才教育には脳科学的に効果があるという賛成派の意見の補強にもなっている。私も幼児の頃、近所の人?に楽しく数学を教えてもらい、おかげで高校生になる頃まで、数学でアドバンテージがあった。

算数の成績の良さに驚いた親が私を塾に入れたが、そこはお受験用の塾で、既にそのレベルの数学を修得済みだった私には死ぬほど退屈だった。周囲との軋轢も生まれ、おかげですっかり数学嫌いになってしまった。大成功と大失敗の両極端な早期英才教育だった。


チビッ子の幼児英才教育は大成功だった。イシュよりもはるかに多くの言葉を覚え、私の意思を理解する能力が数段上だった。もし優れた正しい幼児英才教育が脳の発達に効果があるという説が当たっているのなら、チビッ子の脳は、私とのコミュニケーションをつかさどる部分が、大きく発達したのだろう。イシュも優秀なドーベルマンだった。経験を積んだ11歳の頃などは、普通の若犬とは比較にならないほど知性的だった。しかしチビッ子は、それよりも数段上だったのだ。何度も驚かされ、「おまえ天才だな・・・」とつぶやいた事を覚えている。


・・・

パパの大切なパートナーだったチューちゃん。
チューちゃん知っているよね?
パパがどれほど君を愛していたかを

長生きして欲しかった。
泣けてくる・・・
なぜあのような、病に苦しむ一生になってしまったの?
苦しむ姿が本当に可哀想だった。

・・・

獣医から「もう」と言われてから2年も頑張ったチビッ子。
あの子にとってそれは良かったことなのか?


息を引き取ってから数秒後、ガバッと口を開けた。
それは単なる物理的な過程に過ぎないのだが、
私は狂喜し、心臓マッサージを始めた。
だが再び蘇ることはなかった。
私は、あんなに長い間苦しんできたのに、
まだ苦しめる気?という自分の声を聞いた。

私は、マッサージをやめた
そして、泣いた


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「ねえ、これで遊んでいい?」 「ダメ」

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「じゃあこれは?」 「いいよ」

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「やった♪」

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「うっひょー♪楽しいな♪」

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「ホレホレホレ」 「負けないぞー♪」


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チビッ子の庭 幸せな日々 




オケゲム ミサ・ミ・ミ  クレド







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